山人奇談録/六条 仁真
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【山では、不思議で妖しい「なにか」とすれちがう瞬間がある。
竹の底に眠る姫、祭りの雨をよぶ龍、時の果ての森の大樹…。
深い山々をわたり歩いてきた「じいちゃん」にみちびかれ、「あたし」が出会ったのは、山の闇にすまう神さまたちだった。山人(やまんど)の孫娘が語る、四季の彩り豊かな奇談集。 】


■ 感想とか色々


山人のじいちゃんや幼馴染のマナ、大きな犬を飼うサヨコちゃんと一緒に出会った山の闇に住む神さまたちのお話を孫娘視点で
孫娘は文句言いながら手伝うんだからいい孫じゃんー と思った(笑)
「竹姫」
「闇市」
「雨祭」
「幻獣」
「神域」
の5つ
竹姫は竹の元となった姫さまのお話
闇市はサヨコちゃんの愛犬を探しに行く話
雨祭は毎年雨が降る祭りで太鼓を打つ話
幻獣は虎が出た! と大騒ぎになる話
神域は虫も多くてぼろぼろの山道をひとりで登る話

基本的にじいちゃん大活躍の話(笑)
雨祭では孫娘自身の活躍でもあるけど手引きじいちゃん
このとき初めて出て来たヨリエさんはてっきり人じゃないと思ってたんですが、そのあと電話かけて来たので多分人間(笑)
なんだろう、巫女だか守り役の人なのかな、謎である
ヨリエさんはそのあとの神域でも出てきます、竹姫でのじいちゃんの迷子話にもつながる
〝握手〟はどうも好きになれなかったんだが、手を引かれるのではなく対等である証、なら好きかも
ハイタッチは好きなんだけど、握手って新しいっていうか…手のやり場に困る、どうもしっくり来ない

30分~1時間くらいでさらっと読めた、想像していたよりずっと幼年向けで驚いた。
地味にじいちゃんと孫娘らぶらぶで可愛い
雨祭でふてくされているときの気遣いとか、サヨコちゃんとマナがじいちゃん好きーで結託してるのを見て「あのじいちゃん子供っぽいんだよ! この前だってとんかつ1枚で…」て言ってるのとか(笑)
2巻も読んでみる、こういう不思議な話好きー

イラストレーターは橋賢亀さん!
装画と扉絵カットがあった!
出版社は国土社さんー
国士社のHPふらふら見てたら「はれときどきぶた」! これは知ってるー
と書きましたが、ごめんなさい、はれときどきぶたは岩崎書店さんです、なにをどう間違えたんだ