傀儡(KUGUTSU) (集英社スーパーダッシュ文庫)/林 日出夫
¥540Amazon.co.jp

【歌舞伎町で、パソコン関係の違法行為を生業とする青年、電気屋。
異形の人影に追いかけられるフラッシュバックに悩まされている――。
ある日電気屋は、バーで意気投合した女と、ホテルにしけこむ。
しかしクスリをきめた女は、突然悶え苦しみはじめ、裂けた背中から鮮血が噴き出してきた!
悪夢を忘れるべく、精神安定剤をもらいに威診療所を訪れた電気屋。
そこで彼は、威から、新宿界隈で流行っている新しいクスリについて調べるよう頼まれて…。 】


■ 感想とか色々

訳も分からないうちに祖父を見えない敵に殺され、学校で聞いた鳥の〝予言〟と祖父の最期の言葉を聞き、新宿まで出てきた丹宮
と、バーで良い雰囲気になった女性とホテルに入ったら目の前でパーンされちゃって逃げる電気屋の、話
式神とか言ってる割には別にアベさんち出て来ないし、電気屋には見えて丹宮には見えない敵もそんな…無機物質を操る力って式神なのか? 作中では傀儡師って言ってたけど

新宿歌舞伎町で出回る新しいクスリ
保険証を持っていない患者を中心にみるお医者さん
ホームレス状態の丹宮を泊めてくれたミヅキ
戸籍を持たない少年、ティエウ
刑事の倉田さん

日本でいう所の組長を中華系マフィアでは「香主」というらしい
字面は随分と綺麗だな、色のある名前
チャイニーズだけかな出てきたの。
いきなり新宿に来てホームレスしながら情報収集ってすげえなー と思った(笑)
最低限の荷物は持ってきたのか(笑)、というのもあるけど、結構がっつんがっつん人殴っているので、あれこの子武道やってたっけ? 我流? と謎だった
信じているんだか信じていないんだか…、電気屋の兄ちゃんはちょっと罪悪感感じていたり、いろんなものから逃げ回ってたりで面白かった
刑事のおっさん途中で死にます、丹宮を庇って。
あそこの、なんというか…、理解し合いかけたような雰囲気も込みで、丹宮さんちょろい
一人称オレの子。

〝夜の新宿は薬を売っている〟というイメージがありました(笑)、新宿の場所によっては売ってもいるんでしょうけれど大分平気になった、うん
歌舞伎町って時々ガサ入れしてるし、出る駅口によって顏変わるし

多少ナカからパーンしていたり、人が落っこちてきて頭蓋骨ぐしゃってなってるけど、然程グロくはなかった
浴槽に硫酸入れといて、のお医者さんは本気でやると思ったんだ、なんかごめん(笑)
グロいのダメな人って全くポーズではなく駄目なんだなあと先日知りました
自分も妊婦さんの自殺や腹割いて胎児取り出すとかは苦手、しかし羅生門で髪の毛抜いてるのはなぜか楽しかった
ノベライズなので漫画もあります、以前読んだけど内容すっかり忘れてた

イラストレーターは高橋明さん!