はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ (集英社スーパーダッシュ文庫)/白川 敏行
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【「…僕って、トラブルに引き寄せられる体質だったっけ!?」
フラムスティード学院の入学式に向かう途中、女性顔に悩む少年・ユウは不良に絡まれる子供をかばう、菫色の瞳の少女・カティアと出会う。
超常能力“換象”を用いてユウとカティアを傷つけようとする不良から、同じく“換象”で彼らを救ったのは、クリスという名の少年だった。
これをきっかけに友情を育み、共に学園生活を送ることとなった三人。
だが、ユウには誰にも言えない秘密があった。
それは、ある時から彼の身体に“チョールト”と呼ばれる人格が共生していること。
しかし、カティアとクリスにもそれぞれ秘密があって?
はるかかなたの物語が、今この時より紡ぎ始められる…。 】


■ 感想とか色々

男2人に女1人で三角関係擬きだったらうへえだったけど友情だったのでよかった

ノーグ(ティール・ナ・ノーグ、青春の国)
ベネヴァント(海の国)
フリースラント(塩の国)
ネウストリア(花の国)
ロストフ(氷の国/帝政)
ブリストル(霧の国)
カレリヤ
同盟の16の国々

ユウはノーグ、クリスはベネヴァント、カティアはフリースラント生まれのカレリヤ(理事の娘さん)
ノーグは黄色の東方、他は主に白系らしい
フリースラントはソーセージのことをヴルストって言ってたからドイツっぽい(p188でも独語ってあったし)、ブリストルは霧で貴族ってもしかしてイギリスか?
ロストフはロシアだろうしベネヴァントはイタリアっぽいような
移民、開拓時代、ともあったのにルーツにこだわるのは失われたからか、解らん

色と系統の話もあるのでそこらへんは丸っと無視します
瞬間移動と空間転移乱発なので便利すぎやしないかとも思った

生徒によるグロリアの評価が恋愛相談か胸デカしかないっていうのもどうなの(笑)
そんな……会って間もない人に恋愛相談とかするか…?
個人的には造形術が出来なかったために瀕死に陥り、その後教鞭取って生徒たちに造形術の習得を〝切望〟した人が好きだった、なんであの人その後全く出て来ないんだろうくらいに
グロリアはオルトラ家の従士で、物理学の教師であると同時にカティアと姉妹の様に仲のいいバスト96(カティア談)の女性です

ここの学校って底辺か上層しかいないのか?
生徒会書記のネッド先輩が喧嘩の仲裁をしていると、相手のひとりが瞬間移動してユウの背後に、「これお前の女だろ」と戯言を言い始めいきなり胸揉んでる(マジ意味不明)のは、お前遠目で貧乳ってわかんねーのか と怒りたくなった。
冒頭で絡んで来る奴もそうだし。まあ「僕ってトラブルに引き寄せられる体質だっけ?」というほどトラブってもねーけどな。引き寄せてねえし素通りすりゃいいだろ、自分から進んでおきながら引き寄せられるとは難しい日本語をお使いの様で私程度には理解できなかったですよ


かと思えば生徒会メンバーはアホなほど優秀
太陽と月の2人(生徒会会長と副会長/女性)、書記のネッドとリリー。
庶務と会計がいないのは人数多すぎても困るからいいんだけど(笑)
クリスは太陽と月に関係しているのかな?
こいつも優秀すぎるのでアレですけど。正規兵ではないとはいえ私兵団しょぼすぎてうける(笑)
複色持ちも多いみたい、ただユウと魂の同居をしている兄ちゃん・チョールトからすれば前の時代と比べてレベルが下がっているようだ。
「二番目にいい女」としか言わないから彼にとっての1番は欠番なのかな
幾らグロリアさんが美女とはいえ、シャワーの水音だけで想像できるのか? こいつすげえな。
カティアさんの素っ裸見て気絶したユウを、彼女はどう誤解したのか、自分を低く見過ぎているようです

ちなみにフラグっぽいのはカティアを除いたとして、会長のアレット、教師のグロリア、くらいかな
どちらでもどうとでもなるし、グロリアさんは恋愛経験豊富を装いながら褒め言葉に手馴れてなくて可愛い(笑) カティアとグロリアさんの仲が良いとこもっと読みたかった
クリスもほとんど出てこないし(笑)

全体的には失われた技術だの人造人間だの時を戻す能力だの
生き返らせるだけじゃなかったのでまだマシだけど
カティアは生まれからして強いし、ユウはチョールトが強いし、クリスもどうやら強いようなので、秘密を隠さないのであれば楽勝じゃないかこれ

イラストレーターはふゆの春秋さん!
繊細で可愛いのだが人間の書き分け出来てない
p241とp278とp147が!! 見せ場なのに!!