ノーマジーン/初野 晴
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【終末論が囁かれる荒廃した世界で孤独な女性のもとに現れたのは、言葉を話す不思議な赤毛のサルだった―ひとつ屋根の下、奇妙で幸せな一人と一匹の“ふたり暮らし”がはじまる。
壊れかけた世界で見える、本当に大切なものとは―不条理で切ない絆を描き出す寓話ミステリー。 】
■ 感想とか色々
人の言葉をしゃべる赤毛の猿・ノーマジーンと、桐島が作った鞄の修理を仕事としてやっている車いすの女性の話
悪意をなんら知らないような猿との日常
車椅子なので外には出ず、代理人を介して生活物資を買ってもらったり、ロボットが仕事を届けたり
文字通り「外」の世界は終末論だとかで、千年国だかなんかの宗教がはびこってる
歴史があろうがあるまいが可笑しい宗教は可笑しいと思うけど。どんなに歴史があろうが教徒多かろうが理解できないものもあるし。
値段高騰・入手困難・貧乏生活
奇形の蝶の羽、ミルクのひげ、リンゴの収穫、鍵のない鞄の中身
外壁に塗られた言葉、母牛の腹の中で死んだ子牛の皮
ノーマジーンに作ったポシェット、彼がついた嘘のこと
彼らが最後にやらされたリンゴ採り
〝寓話〟ではあるけど〝ミステリー〟はそんなでもなかった
最後は開けなくてもいい箱をいきなり出てきた男が開けて行ったので驚いた
あれを開けた理由が悪意ではなかったのってなんの慰めにも救いにもならないんだけど、あれくらいじゃないと最後締まらないのかも(笑)
リンゴ採りはゾッとしたけど判子押した法務大臣の方が気になる(笑)
死刑が廃止になる前に駆け込みで死刑って度胸あるなあ。
装画は中島梨絵さん!
読んだ理由は中島梨絵さんが好きだからです、結構それだけ。
初野さんも、まあ、読んだことがないわけではない。
ハルチカシリーズ読む気ないしっていうのもあるけど。いや俺三角関係苦手なんだマジであれホント無理。なにが楽しいのか解んないし楽しみ方も解んない
トワイライト出ないかなー 自己犠牲の女の子にしちゃ痛々しくて好きだったけどあれ(魔女狩りだったしな! 魔女は好きだぞ)