天使の囀り (角川ホラー文庫)/貴志 祐介
¥820Amazon.co.jp

【北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。
さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。
アマゾンで、いったい何が起きたのか?
高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?
前人未到の恐怖が、あなたを襲う。 】


■ 感想とか色々

おおー
寄生虫の話
アマゾンの調査隊に参加して不測の事態により猿の肉を食べた人たちの話
同時進行で「地球(ガイア)の子供たち」というチャットに参加する悩みを抱えた青年たちの話


死を恐れていた恋人の高梨、猫科の動物を異様に怖がっていた赤松さん
以前一度子供を失っていた母親に、行方不明になった教授とその助手
不潔なものを嫌っていたプロ棋士を目指す少女、部屋に入ってこようとする蜘蛛と攻防を繰り広げる恋愛ゲーム好きな青年
蛇の表すものと感染経路
感染してから第三段階でそのほとんどが捕食者に食われるため、第四段階(食われなかったとき)はまだ確認されていなかった
食欲と性欲が異様に増す人達。恐怖を快感に変えて、住みやすいように遺伝子をいじる


〝寄生虫〟を読むこと自体は多分「ダメではない」程度に平気。のはず。
動画であればカタツムリを操る寄生虫見たし。
だが虫の中でも比較的戦える蜘蛛がダメになりそうに。だったら蠱毒でもやってくれた方がぞわぞわしなかった、背中のバッグにコオロギとかムリムリムリありえない。触覚とかホントなんなのあれ!! 「赤松さん、虎に食われる」よりもあのゲーム好きな人の虫が無理です。
夜中の3時ごろに読み終わったので、読んでいる間服の袖から虫でも出て来やしないかとソワソワしてた。

第四段階が好き
発見~屋敷を燃やすまではよかったなあ、依田先生の感染も映画「28日後」みたいにお約束(僅かな差で感染)でよかった
正直早苗さんあんまり好きじゃなかったんだ、特にあの同窓会のシーン(笑)
親友の晶子さん(比較神話に詳しい)との話と早苗さんの男の趣味を(補足で?)ちらっといれるのはよいが他のあの「愚痴」はいらんだろ…
単純なアナグラムなのに蜷川さんに気付かなかった。
蜷川って聞いたことない苗字だなあと思ったら「今の富山県の越中国新川郡蜷川村が本拠(起源)」だとか。
顏に大きな怪我を負っていた(今はよく見なければ解らない程度の違い)青年の最期が凄惨で好き
ゲーム好きな青年は三次元の女性と二次元の女性を重ねたので「マジで?」となった(笑)
リアル同士/二次元同士で「似てるかも」と思うことはあるけど、次元あんま超えないから解らん、いたっけかなあ…

新聞記者の福家さんが地味にいい人
厚生労働省嫌われすぎててうけた