ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延
¥620Amazon.co.jp

【鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。
そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。
残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。
接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大低ではない。
人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは“古書と秘密”の物語。 】

■ 感想とか色々

ビブリアをビブリオと空目して「なんで本屋の名前に腸炎?」とアホなことで悩んでました、あの瞬間の私は結構考える人状態だった

固定登場人物+新しいゲスト(+前回のゲスト)で進む
前回の依頼者(ゲスト)が今回も登場するっていうのは引きこもり探偵シリーズ(坂木司さん)や成風堂書店事件メモ(大崎梢さん)を思い出した
「せどり」もどこかで読んだと思うのです、多分小路幸也さんの「東京バンドワゴン」かなあ
正直「せどり」にあまり良いイメージがなかったのですが、wiki読んだらビブリア古書堂の名前が載っててちょっと笑った

「本を読めない体質」の大輔と、本について語ることが大好きな篠川さん
無職だと言えば「警察か自衛隊にでも行けば?」と言われるくらいがたいのいい兄ちゃんのおばあさんが亡くなり、遺品のひとつを査定してもらいに古書堂を訪れた
そこにいたのは篠川さんの妹さんで、「店長は病院にいる」と言われ(妹さんに預かってもらい後日査定結果だけ聞きに行くこともできたが)直接持ち込むことに
なんやかんやあって働くことになった(笑)、お兄さんと骨折して入院中の篠川さん


夏目漱石 『漱石全集・新書版』(岩波書店)
おばあさんの遺品のお話
背の高い祖母に似たのは姉妹の中でも大輔の母と、大輔だけ
背の高い誰かのために設えられた黒いゴムの板


小山清 『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
盗まれた本とせどりの志田さんと男爵様
いや、可愛いじゃん、西野(笑) と思った
西野が宜しくなかったのは他人の個人情報を軽く他人に渡したところだけだと思ってます
夏休みだけブリーチするって可愛い以外の何物でもないだろ、公立でも厳しい所は厳しいが緩い所は緩いぜ~ さすがに金髪はいなかったけどな~
小菅さん(女子高校生)と志田さんが仲良くなる話
笠井さんはなんで男爵なのか、と思ってたら最後の話で男爵の理由が解った


ヴィノグラードフ・クジミン 『論理学入門』(青木文庫)
「お寺」に出家した銀行員みたいなおじさんと元気のよい(よすぎる)お姉さん
お喋りなお姉さんが意外によかった、銀行員みたいなおじさんもよかったけど(笑)
よくまとまってるお話だった、これ誰も悪くないから好き~


太宰治 『晩年』(砂子屋書房)
骨折の原因とやけに縁のあった田中家
燃やすはずがない
値段の高さを横に置いといても、本が好きであることを置いといても、祖父の代から受け継いだものを、燃やすはずがないだろ
あーそっか大輔のおばあさんはサバサバした人だったからか?
大輔が敏雄さんに言った「他人だよ」はなんだったんだろう、他人であってほしかったのか言っても詮無いことだったからか、「実はおばあちゃん子だったから」が大穴

一応2巻もあるので読む、はず

イラストレーターは越島はぐさん!
篠川さんはGと見た!
この前テレビ見てたら谷間のある女の子だったのでちょっとテンション上がりました、ああいうのって脱ぐと途端にがっかりするからそういうことは考えないようにしています
Parallel lovers の人だったのか~ 読んでないけど表紙の女の子可愛かった~