妓楼には鍵の姫が住まう -死人視の男- (f‐Clan文庫)/水瀬 桂子
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【死人が見える目を持つ黄泉がえりの誠二は、生きている実感を持てず、日々を怠惰に過ごしていた。
だが深夜の妓楼で美青年を従えた妖艶で高慢な少女、紅羽と出会う。
どこへでも出入りできる不思議な鍵を持ち、化け物姫の異名をとる紅羽。
「わらわの下僕となって働け」と、街で起こっている殺人事件の解明を手伝うよう命じられ、自らの力を疎ましく思っている誠二は拒絶するが…。 】
姫さんはもっとツンツンしててよかった
■ 感想とか色々
黄泉がえりの誠二は舶来品を扱う大店三好屋の二男坊
家業は兄にまかせっきりで、父は自分を守り神と崇めお金を与える、することがないので女遊びに明け暮れる
夜の妓楼で出会ったのはその場の空気を変えるほど美しい少女、紅羽
花魁と獣の間に生まれたとされる「鍵の姫」は江戸で起きる奇怪な事件の解決をお上に依頼されては解決していた
紅羽に付き添うのは人形の手足をした人形のような男
それにしても誠二よりも姫さんの方が「化け物じみてる」な、鍵と扉さえあればどこへでも行けるは古典部シリーズの折木が好きそうなアイテムと能力だ。
密閉空間はダメか、襖は通じたっけか、「戸」がありなら結構なんでもありのような気もするが…
誠二は未練を残して留まる死人を見ることができるだけで声は聞こえない
が、声を届けることはできるらしい! と気付いて「俺にもやれることあるんじゃね?」てなってた
うんいいからさっさと動け君が動かないと始まらん!!!! と思った(笑)
このにーちゃん、暇さえあれば寝転がって自分の現状を倦みながら、倦むだけで「まあ、そりゃそうだろ、黄泉がえりだもんな」で済ませようとする、紅羽さんはこいつにもうちょっと厳しくても良い気がする!
「せっかく……っ!」p84の誠二がちょっと可愛かった
誠二の馴染みの夕月は折角身請けされたにもかかわらずちぎれた死体となって発見された
天狗に攫われ、帰ってきた翡翠丸が振りかざす水と十の字。
時代は黒船がやって来たあと、開国はしたっぽいが条約は平等なものを結んだとかで、舶来品が増えたくらいかな、そんなに幕府は出て来ないし
聖職者のフェチとか
信じたいものを信じるし、その前に事実は霞むかもしれないけど、あんたみたいに事実をなかったことにはしないだろ
百歩譲って精神衛生のために騙すのはよいとしても、あのお祓いはアウトだバーカ
仲間になるかと思ったら別にそうでもない(笑) 養子と言えばそれなりに然るべき手続きが必要そうだがそうでもないのか? 人相書きなんてこっちまで出回らないのか
イラストレーターは睦月ムンクさん!
姫さんのイラストデレデレすぎー
もっと丸っこいかと思ったらそうでもなかった、p83の誠二は好き
テーマはアイリスの下に収納
今の所あと2冊は読む予定なので最初から独立してます
それにしても、テーマの順番の編集がめんどくさい、少女は少女でまとめるべきか?
今となっては漫画の感想書かないしな、あそこらへんも邪魔(笑)