銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫)/三浦 良
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【「戦場で軽々しく話しかけてくるなっ! 魔力の無駄!」
独断で出撃した新人セーヤを追って宙に出たラリエナは、いきなり頭の中に話しかけられ、ブチ切れた。
「わたしはあんたと違ってほいほい魔力使えないのっ!」
“わかった。じゃあ、僕が一方的にする”あっさりと言われ、少女は頭を抱える。
こいつ、頑固だ…!
――銀河を統べる魔術帝国。
その皇帝直属軍の少女ラリエナは辺境惑星出身の天才新人セーヤとコンビを組むことに。
超マイペースな言動に慣れる間もなく遭遇したのは、帝国を揺るがす大事件で!? 希代(予定)の魔術師コンビ、銀河を駆け、帝国を護る。 】


なんというか、よくまとまってた

■ 感想とか色々


ラリエナは蒼衣衛(そういえい)隊長(男)と皇帝陛下(女)の養子です、元は帝国の敵対国である銀河星系同盟の捨て子。
ラリエナ自身も蒼衣衛に所属していますが魔力は少なめ。
「身に余る恩返し」をするため頑張ってます、後書きでは「やる気が若干空回りしている女の子」とありましたがそんなようには思いませんでした頑張ってますよ頑張ってますったら この子好きかもしれんぞ
魔術師の綱紀を正す蒼衣衛は魔術師貴族を守る近衛と仲が悪いです

話は蒼衣衛新人のセーヤが連絡船で移動するあたりから(その前に「師匠」との会話がありますが)
その桁外れの魔力と女子に見える容姿から宦官(ユーナック)と間違われ蔑まれてますが本人は「それがなにか」くらいです、ラリエナ視点だと「やる気の見えないお人好しの頑固」くらいかな
彼を「お人好し」としたのはちょっと楽しかったかも
火がアグニだったからインドかな、アスラもインドじゃなかったっけ、と思ったらアヴェスタはゾロアスター。まあ多分だいたいインドっぽい

不定期に行われる大祭・星贄(ほしにえ)に軍が動いているため他に手が回らないってそれはどうなんだと思わないでもなかったが(だって弱点露呈してる)
すべての魔術は皇帝陛下が一旦預かり、許しを得てからそれぞれが使う
皇帝陛下がお隠れになったあとは皇太子がそれを引き継ぐが皇族ではこの「許し」を与えられないそうです
「信賞必罰」を方針とし、「(反乱行為を)行わなければ罰せず」だそうなので解りやすいと言えば解りやすい人だ
まだお若い女性らしい、会話はしてたけど全容は明らかになっていない御簾の向こうの方でした


話の後半(の見せ場)のほとんどは「セーヤ魔力ぱねえな!!!」で終わります(笑)
お前どれだけ撃てるんだよ…!
ラリエナは知識の面で、セーヤは魔力の面でそれぞれ支え合ってほしいなあ、折角コンビ組むそうなので!
ラリエナと、ラリエナのおとーさんとおかーさんが3人で喋ってるのみたいー

イラストレーターは久世さん!
女の子ぽいというよりかは中性的? マントの中の宇宙が好きです
ガンダムみたいのに乗ってがっしゃがっしゃ動いてます
近衛の機甲杖がシュッとしてて好きだ!
正確には1巻と書いてないのですが読了時点で続刊出てたので書いとく
図書館で借りられたら続きも読みたいー