ラーナ神剣伝-放浪剣士と紅の弟子- (KCG文庫)/睦月貴
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【姫の力になると誓った旅の剣士ユオンと愛弟子の少女ナユ、白銀の剣を振りかざして、いざ聖戦へ!

旅を続ける剣士ユオンと弟子の少女ナユは、偶然出会ったオルカの姫君ソフィアと女騎士レイラを助ける。
ソフィアの願いを聞き、攻め入るオファーラとの戦いに協力することになったユオンとナユだが、いまだに互いの距離を掴みかねていた。
しかしついにオファーラとの聖戦がはじまり、二人は戦場で離ればなれになってしまう。
ソフィア率いるオルカ勢は勝利を手にできるのか、そして二人は再会できるのか!? 正統派ファンタジー誕生! 】


忘れられない女のひとりやふたりどうだっていいんだよ

■ 感想とか色々


気取ってて古臭くてダサい
読み始めて30ページくらいでそう思ったのが最後まで続きました(笑)
ハーレムとまではいかないものの女の子はたくさんです、しかもそんなに可愛く(?)ないので残念です
恋のさや当てカッコ笑い的なアレです、そして恋の鞘当の意味はコトバンクさんによると「《遊里で一人の遊女をめぐって二人の武士が鞘当てをする歌舞伎の題材から》恋がたきどうしが争うこと。また、その争い。」だそうです、これ上の使い方だと男女逆じゃねぇか。

ソフィア(王直系の王女)が反乱の徒に追われているので助けるよ☆
ついでに彼女を玉座に据えるよ☆
ソフィアの護衛である美女のレイラさんとか、焼き払われた村で助けた女の子・リアーネちゃんとか、協力的な商人のシェナとかたくさんいるよ
ソフィアは王の器でもなんでもねえけどな。ただの優しいだけの女の子。そして優しいは褒め言葉ではない。
仕え甲斐はあるかもしれんが王ではないなあ。勉強不足だし、聖女でもねーし、レイラひとりだけっていうのがなんとも。城内城外問わず古参の味方はいるだろ。ていうかまあソフィアさん好きじゃないからなんだけども。
レイラさんも美人美人言われてる割にはどういう美人か解らなかったしそこまで美人とも思わなかった、リアーネはまんま「ナユの再来」だ、シェナお前なんでそこにいる、と思ったあの飲み屋が1番面白かったかも(笑) お前なんであそこにいるんだ!? 謎。
今のとこ「王」で好きなのは「デルフィニア戦記」のウォルと「十二国記」の小松さんだけなんだな。

師匠と弟子の稽古についてはカッコ悪いの一言
喋ってねーで動け動け動け。神速とか音速とかはどうでも宜しい
ユオンも美人さん設定らしいがあの男のどこが美人だ?
ナユはp184で「武器も持たない無抵抗な人を殺せるほど、心は醜くなってない!」(前半省略)て言ってるけど盗賊殺してるやん
え? ちが…あの別に人殺すのはよいんだけどなんで矛盾してるの…?

ちなみに半ば本気で「忘れられない女(or男)のひとりやふたりどうだっていい」んです、人間を性別で二分するなら男か女かのどっちしかいねーんだからそんなせせこましいこと言ってられんわ!!! て感じです、だからユオンがまだ弱かった頃彼自身の弱さのせいで死んだ女性がいようがどうだっていいんです、そういうの含めてユオンですから(別にユオン好きじゃないんだけど)
でもことあるごとに逐一ご丁寧に繰り返しうだうだぐじぐじ伏線のように言われるのは大嫌いなんです、黙って語れよと思うわけです、言うだけなら俺だってできるだろーがよ動け動け動け!

なんで「誓う」とか「剣を捧げる」とかポンポン言えるわけ?
各エピソードをちりばめている、レイラさんの兄とその親友のお話とか、伏線だろうけどユオンとソフィアの幼い頃とか。
傀儡まっしぐらー
どうやら自分は「聖戦」が嫌いらしい あとユオンの語りな。

イラストレーターはネムさん!
ラインナップ見る限りあんまり好きそうじゃねーけど増えたら独立予定
製本所がBBCでなんかうけた
p246のシェナの顏が好きです、挿絵見る限りゲームな感じがした