落下する花―月読/太田 忠司
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【死者の最期の想いを読むことのできる「月読」―死はいったい誰のものなのか? 静かな感動にみちた物語。】

「死はいったい誰のものなのか?」 っていう話だったのか

■ 感想とか色々~


普通!(おま…)
「最期の想い」を読む人がいろいろな人の想いを読んでいくお話
「月導」の発現の科学的解明?はできていなくて、なにが出てくるか(なにかどう変化するか)は死者と無関係
ただそこから読むことの出来るものは死者の最期の想い
繰り返しますが、月導(顕現自体)はその人の生前となんら関係ないが基本スタンス
月読として出てくるのは朔夜一心さん、「真実だけを言うか、全くなにも言わない」かの二種類しかしない。嘘は言わない。
ちなみにこの月導に証拠能力は全くない。

痴情のもつれ? とか、生前の人物像とは似ても似つかない月導とか、遺言で依頼されたとか
月導を読む修行だったり、そこで知った歌手だったり
p152の「何かがきちんと収まったような、そんな気持ちになった」だけが好きだった
「納得した」や「腑に落ちた」じゃなくて「何かがきちんと収まったような」だったんだ、ここ好きー
行動するのを遅らせたりするのもなんとなくその理由は解ったし… 視点が朔夜さんじゃない一般人なので「なんでこいつはこんな行動をするんだ?」がちょいちょいあった
刑事さんも出てきますが朔夜一心の傍に常にいるような女性は出てこない
どこかでガリレオ(ドラマか映画版)を期待していたのかも。髪の短い福山さんは好きです



装画は謡口早苗さん!
装丁が綺麗だったんだ! 装丁は大久保明子さん!
読んだのは単行本ですが文庫も張っとくー ちなみにこれ2巻?だそうです。
全く違和感なく読んでしまった…
心霊探偵八雲をちょびっと思い出す


落下する花―“月読” (文春文庫)/太田 忠司
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