B.A.D. チョコレートデイズ(1) (ファミ通文庫)/綾里 けいし
¥672Amazon.co.jp

【繭墨あざかの元、腹に鬼を孕み、苦悶の日々を過ごす小田桐勤。
彼の前に現われた、“天国”への誘いとは―『僕が「繭さん」と呼ぶ理由』。
立花梓は知りたかった。通り魔から助けてくれた嵯峨雄介のことを。
彼がいる、違う世界のことを―『私が先輩に恋した非日常』。
繭墨あさと、14歳。“繭墨あざか”となる役目を降ろされた彼は、己を失ったまま生きていた―『狐の生まれた日』。
「B.A.D」が詰まった非日常的チョコレートデイズ・セレクション第1弾。】

本編を一冊も読まずに短編集を借りてしまいました、よって本編の内容は全く知りません(例:主人公がしずかしずか煩いんだけどしずかって誰だよ)
本編はこのあと借りて読む気でいます、唐傘唐傘!


■ 感想とか色々~


僕が「繭さん」と呼ぶ理由

「ボクと彼は確かに同じさ。人の死を笑い、他人の悲劇を喜ぶ。まるで、チョコレートでも食べるように、ボクは人の悲劇を噛み潰して生きているよ。それを君が嫌悪するのは自由さ。離れたければ離れればいい。僕は止めないし、悲しみもしない。」p73
そういう女の子(ゴスロリ+赤い唐傘)と男の子(腹の中に鬼)のお話。
繭墨さんから繭さんの呼び名になった過程のこと。
繭さんが古い知人を尋ねた帰りに迷子。廃墟。動くエレベーター。たくさんいる死体。
駆けていく彼女とよく似た影。死んだ女の子の人生。
なぜ救世主とかいう胡散臭いものが出てくるんだ? と思ったら3話目にもちょっと繋がっているのかなー。
あざかと小田桐さんの関係。「静香」はこの1話だけでも解るような解らないような。女は子宮を食われ男が孕むってのも面白い話だ。
「育つ」のかな。同情・同調をしてはいけないってあざかが言ってた。
なにを期待しているのか期待にそぐわないからっていちいち煩いよ。
勝手に期待して勝手に失望して勝手にのたれ死ねば。
読後感悪いがそれが少し好きかも、少なくともあざかは好きだよ、まだ本人出ていないがあざとも好きかも。

私が先輩に恋した非日常
通り魔に襲われている途中の出来事。
学校の七不思議や友人との肝試し。
言っちゃ悪ぃが友達との関係は正直危うかっただろ、不安定って言うか空気悪そうだった。
大声が煩いんだったら煩いって言えばいいのに。聞いてないって解ってるんだったら、呼んで注意をひきつけてから話せば良いのに。
なんで聞いてないって解ってるのに対策しないのかが不思議。
その挙句「人の話を聞いてない」とキレんなよねーちゃん。
友人は確かにやりすぎたし先輩がそれ相応に罰したい(?)のならそれもそれでいいが、梓さんも梓さんで大概残念な方だと思う、そういう意味では先輩が味方にいた梓さんの方が有利。
八重のメール、「友達」を名乗るなよてめーが、と思わずおもってしまった。

絶叫するなー……… うるさい。
小田桐さんもそれなりに絶叫してたがこの女の子も絶叫系。セルフでジェットコースター状態。しかし実際ジェットコースターって絶叫しない、時々酔う。眼鏡の方が大事。(スプラッシュは濡れる)
まあ煩いよね。煩いのは嫌い。
ただ梓さんは幸せそうだからいいんじゃない、先輩は普段なにをしているんだろう…
結果的に2人で小田桐さんとこにご飯を食べに行っている、1話目とテンション違いませんかこんなもんなんですか小田桐さん


狐の生まれた日
あざと!!
あざかの「兄」らしい。
狐の面は大好きです、いいよねー 狐ー!!
妹・あざかと兄・あざとの話。
内輪のドロドロもめ。でもあざかは平然としている。
強調点自体は嫌いじゃないのでいいんだが、強調点多いなあと思った。
赤子の鬼の話。望みを叶える手。死んだ母親の願い事。
千花さんとかって今後出てくるのか…? 役割分担はいいけど儀式とりためやらマズいんじゃね? と思ったがあざか実家出てるっぽいよなー 「異能」も含めて本編読んだら解るといいなー
唐傘をくるくる回すとなにかが起こる。

イラストレーターはkonaさん!

ファミ通文庫だった!
なんで角川スニーカーだと思ったんだろう… ファミ通久しぶり!!