大祭の夜に 神々の迷宮 (講談社X文庫―ホワイトハート)/西東 行
¥630Amazon.co.jp

【冬至と新月が重なる十九年に一度の特別な夜をむかえるフィリグラーナ王国では、その「冬の大祭」の話題ばかり。
祭の火神役に国王直々に指名された軍人ルーザ=ルーザも、舞の練習にはげむ日々を送っていた。
一方、迷宮管理庁で暮らすようになった海人の少年ワツレンは、地底湖の調査中に奇妙な剣を発見する。
それは、国の運命を左右する和睦の剣だった…。
神聖な祭のさなか、ワツレンは魔物に立ち向かう。】


裏技も無いのにそんな一か八かの賭けをしないで

■ 感想とか色々~


外交上の意味を持つ剣(和睦の証明)を引き上げるのは勿論自国の領土内だから誰に文句言われる筋合いもないけど、それを和睦した相手国の承諾とか裏取引なしに公の場に出すってどうなの!?
領土内は領土内でも「迷宮」なのでちょっと特殊だけど。なんていうの大仙陵古墳みたいな。
そしてそんな、間に合うかどうかも解らない、敵勢力(和睦じゃなくて支配してたんだよ! 派)も排除できないような状況でやらせようとするのってもっとどうなの? ていうか出来なかったときのことを考えないの? 発言権増したらどうすんだよ…!!!

ズライカ王女が出てきたから 恋愛か? と思ったらルーザ=ルーザの他称愛人・オレクタンテも出てきてそちらに移ってしまった。おおう…… え……
ワツレンがお母さんを思い出しているらしい。どこらへんが母だ。
ルーザ=ルーザは顔が綺麗なので舞手になってたり。
なのでここぞというときにしか出てこない。
ワツレンとエトとシダズーン(偉そう)。
対の剣、その片割れを持って帰ってくるのがお仕事。
でも時期が悪いし時間もないし邪魔者はいるし隠されている秘密はあるしでハラハラしてます。
現場がいつでもいっぱいいっぱいなのはいつものことだけど、王さまが策なしに(対の剣を持って帰れなくとも大丈夫なように)根回ししてなしっぽいのでなんだかなあ。
ティンブクトゥの方はびっくりだろうよ… 

吟遊詩人が出てきた!
吟遊詩人がワツレンに協力的でなんだかなあ、珍しいな。
あなたは<名無し>なんだから名無しらしくあればいいのに
というか吟遊詩人はただの情報屋か?

? なんか最後のオレクタンテとルーザ=ルーザとかわけがわからん。
だったらルーザかオレクタンテか2人の事情に長けている人の視点を入れてほしかった。
大切な人を不当にバカにされるのはわたしだって嫌いだが、だからって自分の怒りのために当の大切な人に頭下げさせてどうすんのよ、って思う。
ワツレンはそこらへんもうちょっと賢くなってほしい、いやこれって賢いっていうのか? もうちょっと頑張ってほしい、あとから根回しして落としいれろ! 犯人だってバレんなよ!! てな方向に頑張れ。


イラストレーターは睦月ムンクさん!
褐色と銀ってかっこいいな…!!!
もっと意匠的で細かいとヘナに似てる



神々の夢は迷宮 (講談社X文庫―ホワイトハート)/西東 行
¥630Amazon.co.jp
→(感想