魂追い (角川ホラー文庫)/田辺 青蛙
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【県境を守る妖鬼の皐月は、森に漂う“生き物の魂魄”を捕らえることを生業とする“魂追い”の少年・縁と出会う。
あるとき、魂魄が漂う“道”に入り込んでしまったことをきっかけに、皐月と相棒の馬・布団の体に変調が!?
皐月は縁とともに、変異を食い止める力があるという妖虫・火喰い虫が棲む“火の山”をめざし旅立つことになるが…行く先々で待ち受ける怪異と事件、2人の旅路の行く末は―!?
不思議な魅力の妖怪小説、再び。】


なんというか、なんともいえない、

■ 感想とか色々~


「かたち」が変わってしまったから、もとに戻るため、えにしと一緒に火の山を目指すよ。
多分なんかそんな感じのお話だと思うんだが。
蟲師のおどろの道っぽいような。うーんでもなんだかよく解らない。

えにしは魂追いの少年。
魂魄を捕まえて売るのが生業、おじいちゃんと一緒に生活しているのでまだひとりで商いのやり取りはしたことないっぽい。
とった魂魄はじいさんの小箱で保管。昔じいさんは妖の魂魄を食べたことがある。
「妖の魂魄を食べると不思議な力が備わると言われているからだ」P11らしい。
特殊なものや異形のものを食べると力が備わるってどっからだ。
『人魚の森』は確か人魚の肉食べて不老不死になってた。八百比丘尼。
「食べると力がつく」で検索したら1番上に同人用語が出てきた。

鬼のつぼ(ひょうたん?)に入れられて「混ざった」らしい。
性質が変わったってことか。
皐月が主体性なくてなにをしたいんだがなにをしたくないんだかよく解らない。
えにしもえにしで必死だし。「俺のせいだ!」みたいな。
なんか2人ともよう落ち着けと思ってしまう。

途中で星田ってところに行く。
名前の由来は「天からたんぼに星が落ちてきた」かららしい。(P119あたり)
不思議なこと(神隠し)の理由になっている。
お蕎麦屋さんが親切すぎて怪しい(笑)
泊めてくれた人も親切だったけどね。なんなんだあれすげえな。
女の子怖い女の子。「ひとつのからだ」に「ふたつのたましい」はキツそうです。

で、河童。泳げない河童。名前はねねこです。
河童の川流れを体現してくださってどうもありがとうございます。
えにしを相撲に誘ってる 河童と相撲って負けたらヤバかったよね…? 断ってるのでよかった!!!
おじいさんが亡くなるときは「もう死んじゃうの?」と思ったが河童は「こんなとこで死ぬの?」だった。
人様の死とよくご縁があることで。川の主との取引。
気軽に「なんでもするから」は言っちゃいけないだろう! えにしはこういうとこ怖い。
卵探し。ねねこのお母さんが意外に壮絶な死に方をしていた。
たぶん3巻は読まないかな!

装画は支倉十さん!