石霊(せきれい)と氷姫〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)/西魚 リツコ
¥945Amazon.co.jp

【男に扮し、騙り屋として旅をするアルは、その道すがらトラブルに巻き込まれていた男・テオと出会い、ともに旅をすることになる。
石から生まれる霊を育て使役する『石霊使い』のテオと幼い頃に別離した幼馴染みの面影を胸に秘めたまま明るく前向きに生きるアル。
互いに異なる目的を持つ二人の行く手に待ち構えている陰謀とは…。
西魚リツコの描く長編ファンタジーロマンがここに登場。】


■ 感想とか色々~


「石霊」はテオグラードだろ
氷姫はプリディオーネ(超美人さん設定)だよな
主人公と主人公の幼馴染はどこへ行った?

テオはいい奴ですが善過ぎて おおお…… となるので出来れば遠慮したい。
商人のホッジマン(バックは由緒正しき東の藩王マドラス)に奪われた石霊を取り返したい人。
アルは女の子、それなりに美人さんらしいですが口が上手いという設定。
「騙りや」よりも処世術じゃないかな。男装して寺小姓のフリして幼馴染のいる所まで旅の途中。
お寺(≒孤児院)育ちのアルとリーサイオン。悪質な環境の中で唯一の遊び相手だった男の子。
一応旅の目的を「幼馴染」とはしていますが実際そんな会う気はないらしい。
偉くなっちゃってるし歓迎されるかどうかもわからないから。(ここら辺は賢明だと思った)

由緒正しき東の藩王はその統治といい繁栄といい歴史といい結構なものらしく王族と近しいとか。
6年間続いた「高原の民」の反乱を鎮め和平の立役者となった南の藩王パースニールが気に喰わない。
ハモン王(王朝の名前はハモンターブ)と同盟を結び、長女クニミオーラ姫との結婚するパースさん。
貢物としてトバス王子に捧げられた学友のリーサイオン。
(このあと出世して巡察使(税金の徴収だっけ。ツバサクロニクルのナユタヤ国のときの最後のほうで出て来た人達に似てると思った))
「ウニベルチェ派」の巡察使vs世襲での巡察使が薄っすら。
とうのウニベルチェおじいさんは王の御祐筆らしい。


ちなみに南も東も嫌いです、なんかねちっこそうで嫌!
トバスさんも残念そう、テオグラードとアルテミスは これから頑張れ!!! という感じ、唯一安心して読んでいられるのがリーサイオン。
リーサイオンは「アルテミスの知り合い」というだけで初対面の相手をある程度信用するぐらい仲が良いそうなので嬉しい!
もっと出て来ないかな~ 命を狙われたりイエスマンになったりと大変そうです。
この人だけ目的が判らないのが不安。
テオは石霊(ジァン)を取り戻してホッジマンを殺すことで、アルは一応幼馴染に会うこと。
パースニールとマドラスは政治でしょ。
リーサイオンもそのうちマドラスさんのライバルになるそうですがまだなっていない。
それにご自身で「自分に従ってるのではなく同じウニベルチェ派だから」という主旨のことを言っていたので、この人自身の味方はまだ居なさそう。

「川の民」。「高原の民」の王子・ダージボーグ。「火山の民」。
反乱の準備。氷姫のところにいるテオのジァン。感情を餌にする石霊。
憎しみによって生まれ復讐のために使われる真っ黒な鳥。
アルの「騙り」があんまり好きではない、うーん。
とりあえず氷姫と接触してテオのジァンとのお話。
ジァンがその種類はなんであれ感情を餌にするというならジァンを育てるジァンクルの家系っていうのは成り立つのかな、と思ったり。血筋的な能力だと思ったんだが、これどちかっていうと感情の起伏が激しかったり、特定の感情が深ければいいんじゃないのかと思った。


イラストレーターはNA2さん!
多分NA2さんで合っていると思うんだが上手くホームページが出てこない、間違ってたらごめんなさい。
ちなみに「NA2 イラスト」でググるとブルースカイシンドロームも出て来ます、もしかして同じ人ですか、買ってないけどこの絵好きだったんだ! 嬉しい!
児童書でもいけそうな挿絵だった、アルの目がすみれ色!
登場人物一覧の位置的にテオ&プリディオーネ、リース&アルであればいいなあ、幼馴染好きー