時間商人 トキタの死期、カナタの思恋 (ガガガ文庫 み 1-8)/水市 恵
¥630Amazon.co.jp

【時間商人vs.時間盗賊
不老不死を必要とする者の前に、時間商人の助手は白い猫を連れて現れる。
自分の寿命か金銭を支払えば、トキタは顧客に特別な10年間を提供する。
それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。

時間商人トキタのもとに、カナタの姉ハルカから連絡が入る。
「時間盗賊が動き出した」
有無を言わさず相手の寿命を奪う――それが、時間盗賊。
「……キザミですか。確か、長らく活動していなかったのでは?」
「寿命のストックが尽きたと見える」
時間商人の事務所があるビルの別フロアに、若い男女二人組が引っ越してくる。
いかにも軽薄な冬彦と、その保護者のような夏枝。
トキタのことを知ったふうなふたりを見て、カナタは疑問を抱く。
「近い将来、夏枝さんを不老不死にするわけですか。もしくは冬彦さん?」
「それは違う」
「んん? おふたりは、どんなお仕事をしてるんですか?」
「彼らの仕事は、追うことだ」

トキタが貯め込んだ寿命を奪うべく、ワナをしかけるキザミ。
カナタにちょっかいを出そうとする冬彦。
関係は交錯し、トキタとカナタに、選択の時が迫る。
死か、愛か。】


なんだかイライラして大変だった

■ 感想とか色々~


あれこんなイライラする人たちだっけ? と読みながら思った。
多分時間商人に焦点を当てたのはこれが初めてだからだ。
なんか、今更過ぎる、というかよく解らない、100年200年一緒にいる相手が嫌いとか、ないだろう、いやそれはないだろう。ないだろう。

人間の協力者。
冬彦と夏枝は名前こそ対のようだが兄弟ではなくて、どっちかっていうと舎弟っぽい。
冬彦さんは盗聴かつ変装、夏枝さんは腕っ節一本の女性。
「どうせ」なんて絶対言うな! というあつーい女性です。鬱陶しいですね。
それだけならまだしも(はあ、まあ、そういう方もいらっしゃいますよねで終わることだが)一々自分のやっていることを正当化しようとしたり、過信していたりでイライラ。

キザミは刻みかな、時間商人がトキタさんだしね、カナタって距離には使うが時間にも使う、……っけ?
誘拐されたり、みんなが幸せになる方法を考えたり、そうじゃない先生に怒ったり、カナタのお姉さんが出てきたり。
冬彦さんは は っ き り し ろ や (にこ)と思いました、なにこの男、嫌過ぎる…
もうグダグダしてないで言うこと言うかすることするかしろや!
あと基本的にやってること(盗聴)は犯罪ですから。捕まってないけど。

警察さん(ハルカさん)の空気に笑う、あんなんでいいのか。もうちょい頑張れよ!
いつまで追いかけてるんだよー!
しかしトキタさんが思ってたよりカナタのことを気に入っていた。

イラストレーターはカズアキさん!