沙漠の国の物語~暗夜流々~ (ルルル文庫)/倉吹 ともえ
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【聖地カブルが崩壊したのち、沙漠では不穏なことが次々と起こっている。
そんな中、聖園からラビサにカブルへ一時帰還の急な指令が届いた。
ラビサはジゼットにカブルまでの護衛を頼むが冷たく断られてしまう。
二人の間に何が起こったのか…!?
落ち込むラビサだが仕事を果たすべくカブルへ向かう。そこにはある罠が待ち受けていて…!?
一方ジゼットは、沙漠の運命を左右する生死をかけた役割を自らに課し…。 】

ジゼットとラビサ別行動とかなんだそれー

■ 感想とか色々~

ゼクスが地味に可哀想、いや可愛いんだけど可哀想。
でも君は多分初めてレベルのジゼットの友達だと思うんだ! あれを友達と呼べばだけど!
少なくともちょっと弱音吐いちゃうくらいではあると思うんだ、うんまああのときのジゼットに 無様に足掻け と思ったことは秘密。
聖地カヴルという「ブランド」、行き違う手紙だったり、お兄さんからのお手紙だったり、内輪もめだったり。
温和と過激。
もし自分が教わっていた歴史が真っ赤な嘘だったら?
他者に罪を押し付けた人たちの子孫だったら?
自分を見ない幼い母親。大男の個人行動。ビルキスの求婚。友達に会いに行くラビサ。
前者はともかく後者はごめんなさいして双方手打ちじゃダメなんですか次の世代まで遺恨を残すなよーめんどくせーなー。
醜いとこも込みで好きになれよ長けりゃなげーほど汚いこともしてっだろーがよ清廉潔白に生きていけるか、滅びる気?
政治は今すぐに結果が出ないから難しい、これはどっちだ? て思う。
いい方向にしようとして打ち立てたものが上手く想像通りに運用するとは限らないし、最初失敗だったくせにぴょこんといきなり芽を出すから困る、どっちだ! 解らん!!

ラビサが人を信用すればするほどジゼットは警戒するよ…
それはもう、どこだっけ? アリヤのお姉さん? が同行してたときにはっきりしたと思ってた。
ただ今は一緒に行動してないから、ジゼットはあんまり、なんていうか、考えなくてもいい状態なのかなー
お仕事はしてますけど。約束破るのはダメだぞ。
ゼクスに頼んどいて牽制するとか訳の解らんことするくらいならひっついてろっつーの、遠くで幸せ祈れねーのにまごついてんじゃねー! と思った。
しかし今回は恋愛云々っちゅーよりも「お仕事」だったのでそこまででもない。
リードゥのお話も出てくる。託宣のことだとか。
神さま(がいるのかどうかはしらんが)ってあんだけ勝手に「理由」にされてよく怒らないよなあ。地味に怒ってるのかしら。

ジゼットとビルキスは婿云々を横にすれば可愛かった! 姉御男前だな! あそこはみんな仲良くて可愛い。
2人の侵入は力が抜けた。72ページあたりの鏡のやり取りも可愛かった。汚い大人~
ジゼットは仲間との間に一線引いてるからあんまりラビサ以外とじゃれあってるのは想像がつかない、精々子供たちかな。
なんだかんだいってゼクスとビルキスは安定してるからどこに出ても安心して読める。
お兄さんは妹さんのことでブチ切れます。
続きものになっちゃってなにがなにやら!! 早く読めばいいだけだよね!!!
次の巻パラ見したら絶賛別行動中、………え、なにこれ軽く別居レベルじゃね?
いつも一緒にいたか途中で合流してたから物足りない。

イラストレーターは片桐郁美さん!
ジゼットいい加減鬱状態から復活してくれ