星をさがして (トクマ・ノベルズEdge)/張間 ミカ
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【星が大好きな少女ガートルードは、人間と妖精が共存する樹上都市・ペリドに住む魔女だ。
この街に来て二年、孤児院の子供たちに空を廻るものについて語り聞かせる仕事をしている。
そんなある日、星がつまった部屋の存在を知ったガートルードは、夜色の猫の姿をしている夜の神ノクスを招喚する。
彼女の望みはノクスがかつて作ったとされる、星がつまった部屋をもう一度作ることだった。
樹上都市に住む魔女が星の輝きに見る過去と未来。
すこしでもあの星に近づきたくて。 】


『楽園まで』の雰囲気引き継げばそうなるわなー

■ 感想とか色々~

御伽噺、御伽噺って言うよりは「童話」で「児童文学」かな~ と思った。
孤児院のテレーゼ先生、禁書大好きハミルトン、夜の神ノクス、アンジェリカとノーマン大尉。
お掃除担当コボルト、妖精の道を通る魔女、商人エリオット、お付のスコット、黒い犬プーラフカ。
ガートルードに一貫性が無い、性格が良く解んなかったな~
地味に嫌、図々しいんだったら図々しいんでいいけど、開き直ってほしい。
不法侵入の件やアンジェリカとの件はちょっと不愉快、つかアンジェリカとノーマンはそれなんて捨て駒? レベルだったと思う。
プーラフカを使うことについてのガートルードの意見を聞きたいなあ。
「約束」を「破った」ことに関してなんにもなし?
その「好き」はもっとこーグチャグチャした「好き」だと思う。
かつてした約束でもあったし、破った約束でもあったし、星が好きっていうのはそれ自体もあるだろうけど、星にまつわるガートルード自身のエピソードもあるわけじゃん。
そういうのを別に考えるなら別でいいんだけどこれ別にしてんのかね。
アンジェリカとノーマン大尉の話が無ければよかったのになー、と思わなくもない。
「戦争」や「殺人」はぐちゃぐちゃなのが楽しいんだろー!?
スマートに行けると思うなよ。

始まりの魔女、12人の血族。
暗がりのエル。というかじゃあ傍系? だったのかな?
どちらにしてもガートルードの代で(彼女にその気が無ければ)途切れるのか、直系しかいないってことだし。
『楽園まで』に引き続き白かったな、腹黒との対比の「白」じゃなくて。
でもなんにも残らない、だからなに? と思った。
もっと、どうせだったら、涙が出ないくらい泣いてほしい。

イラストレーターはミギーさん!
好きー!
でもこれ中のガートルードとは印象が違う。
中の女の子はもっと狡賢そう、ないものねだりで自分のことを(表立ってでも大げさでもないが小さく)嘆いている子に見えた。