烙印の紋章〈3〉竜の翼に天は翳ろう (電撃文庫)/杉原 智則
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【帝都ソロンでの反乱を阻止しますます名声を高めたオルバは、皇帝により辺境のアプター砦へ赴くよう命じられる。
そこはかつてビリーナの故国ガーベラに占領され、メフィウスへと返還されようとしている地だった。
そしてその機を狙って隣国タウーリアが侵攻してくるという噂があった。
元剣奴隷の近衛兵などわずかばかりの手勢を率い、ビリーナと共にアプターへと進発したオルバ。
一方、ガーベラではエンデ公国との戦端が開かれようとしており、メフィウスの援軍を必要としていた。
一触即発の状況の中、寡兵しか持たないオルバがふるう采配とは――!? 英雄への道を描くファンタジー、第3弾。 】

誰が誰やら!

■ 感想とか色々~

相変わらず人が解らない!
ノウェって前も暗躍してた? 姫さん二度目? とか思いましたがまあまあ今回はそこまででもなく。
解らないことには解らないけど雰囲気で突っ走った。(敵対してるっぽいとか、仲良さげだな、とか)

突出して ここ超好きすげえ好きどうしよう! とか ああああもうなんだ素敵過ぎるだろ! とかはないんだけど、安定して楽しめる。
策を張り巡らせる皇子さん大好き! 誇り高く粋なお姫さまも大好き!
そして今回は地味にテレジアが良かったと思います。
「オルバ」とビリーナも会えたし 価値の見出しづらい能力を買ってくれてる所だとかは嬉しかったー。
裏の裏まで読んで利用しろ、なにが誰にとって益になるか、どうすればどこで損をするのか。
迷いながら動いてくれるのもワクワクしたなあ。「自分がなんであるか」。
その時々によって立場が変わり意見も変わり見方が変わる。
オルバはギルやってて楽しそうだけど、姫さまはぐーらぐら。
そういう意味でも侍女さんと鉄仮面の兄さんはよかった。

オルバは剣闘士の名前、ギルは皇子の名前、ビリーナは政略結婚で宛がわれた姫、テレジアはビリーナの侍女さん、イネーリはギルの妹で、オルバをギルに扮させたのフェドム・オーリン、ホゥ・ランは竜の声聞く娘、カインはオルバの影武者、シークは剣奴闘士時代の知り合いで色男、ゴーウェンは奴隷を鍛える側でいい体してるじっちゃん。
平原、山脈、地方都市、国名入り乱れて、細かい設定まであるからこんがらがった。
ガーベラとタウーリアとメフィウス。
商人の情報網、見せ掛けとそれに群がる兵士達、功に対して与える褒賞、利用しての縛り。

最後あっさりバレすぎだろ(笑) と思った。
妹さんは今回そこしか出てこなかったからなあ。
タウーリアの姫さんもどうなることやら。シークもまごまごしてるし。
続刊も購入予定~。登場人物一覧ほしいな!

イラストレーターは3さん!
褐色肌(カラー)だと引き締まるんだが挿絵だとカッコよく見えない(笑)
ノウェが意外と若くてびっくり。三十片足突っ込んでるかと思ってた!(そんな元気良く言わずとも)



烙印の紋章〈2〉陰謀の都を竜は駆ける (電撃文庫)/杉原 智則
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