心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの (角川文庫)/神永 学
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【次々と起こる連続女子中学生誘拐殺人事件。
複雑に絡み合う謎を、八雲は看破できるのか!?
そして巻き込まれた晴香の運命は? 大人気のスピリチュアル・ハイスピード・ミステリー文庫化第二弾!】
■紅い目に映る死者
大学のサークル活動拠点の一角、「映画研究同好会」を根城にする八雲は、突然変異のように赤い左目に死者を映し、頼まれて謎を解く。今度来るときは依頼など持ち込まず八雲に会うと言った春香は、友人から頼まれた依頼のために扉の前で右往左往。
同じ日に新任の部下石井を連れて後藤が訪れた理由も、署長の娘の変異を解決して欲しいという似たようなもの。
心霊探偵八雲第二巻。
死んだ人は生き返りますかなんて問いかけの話は久しぶりに読みました。
がっつりミステリーってわけでもないですよねー。怪しそうなのが実際怪しいし、推理方面にそこまで入れ込んでもいないのかな。
ただちょっと色んなことが同時に起きているので、そういう意味では複雑になっている。
問いかけ自体は地雷でもなんでもなかったですが、結構今更感はありましたね。生き返らないよ。
新キャラ石井さんと後藤さんのやり取りが噛み合わない噛み合わない。
噛み合わなさ一番のコンビって!
でもこれからきっと組んでいくんだろうから頑張ってください。
春香フラグはこの先どうなるんでしょうね。署長の娘の扱いが物凄い可哀想でしたが。
エリートとたたき上げ。坊ちゃんちょいと子供っぽいかなあ。
“利用するためには近づかない”の春香さんは今回とてつもなくヒロイン的役回り。
私これキャラ小説に近いと結構思ってるんですが、八雲の全速力を見れただけで十分ですっ!てなくらい。
要は八雲と春香ちゃん気に入れば結構楽しめると思います。
あー、あとお姉さんの扱い方。
個人的には18年間以上縛られていたことの決着がついた? え、ついていいの? なんですが、あれしかもこれ1巻で決着ついてなかったのか!
例えば本当にそれが春香のせいではなかったとしても、そこに悪意があった以上、一端は担うべきじゃないのかなあ。
お姉さんが恨んでいるとか憎んでいるとか、許したとか、多分、それらすら関係ないよ。
自分の中の罪悪感なんだから。
それじゃあ、春香はただ、「あなたは悪くないよ」って言ってほしかっただけで、自分の中にあった悪意を忘れてないか。
つか無意味にお姉さんネタを引っ張られたからかも。死者を代弁するならもうちょいなんかほしかったかな。
まあそれ以外は概ね順当。
救出劇の八雲と春香は可愛かったし、八雲の従妹で春香と友達になれそうな年下の女の子も出てきました。
女の子はいいですよね、場が華やぎます。ちょっと不思議能力つきっ。
心霊探偵八雲 (1) (角川文庫 (か51-1))/神永 学
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→(1巻の感想)