池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)/石田 衣良
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【刺す少年、消えた少女、潰し合うギャング団。
今夜も転がり込むトラブルを退屈しのぎに池袋を駆け抜けろ!
躍動する青春ミステリー】

池袋ウエストゲートパーク
マサ、ヒカル、リカ、シュン、そしてマコト。ケータイに張ったプリクラ。
マサとは昔からの付き合いで、シュンはカモにしようとして仲間になった専門学生、ヒカルは金持ちの娘、リカはヒカルと一緒に出会った人。
首締め魔ストラングラー。殺された“仲間”と、その仲間がやっていたこと。
クラッシックを聞きながら父親に愛された娘。
元同級生 安藤崇が率いる池袋のGボーイズの力を借りての張り込み。
先生の似顔絵。オヤジ狩り。
クラッシックを聴くようになった原点。


エキサイダブルボーイ
斉藤富士夫―――仲間が欲しくてヤクザになった猿顔のサル。
タカシを通して頼まれたのはヤクザの頼みごと。居なくなった愛娘を探して欲しいという依頼。
ヒキコモリになっている知り合いと、通い詰めた一週間。8日前の水曜日。セブンイレブンでの出来事。
消えたオデッセイ。灰色の瞳。二枚目風の妙にキレた男。
だあああちくしょーサルが漢だ……! カッコいいよサル! 敬語になっちゃうのも可愛い。
バナナたくさん食べてくれ。


オアシスの恋人
なんというかもうマコトは凄い人がいい。なんだかんだいって人がいい。良すぎる。そんな魅力が解ったお話は、中学の同級生、千秋の恋人、イラン人カシーフのごたごた。
クスリを燃やして逃げている途中の援助。
シュン、ヒキコモリの森永和範、急遽協力してもらった電波マニアのラジオ。あきれボーイズ。
麻薬の遣り取りの仕方は面白かった…!
めげない千秋が素敵だ。


サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)
タカシ…! タカシ……!!なお話でした。
もーこの人はイイトコだけピンポイントで持って来すぎだよ! カッコいい。
の二択が生死を決める。
新興勢力「レッド・エンジェルス」を率いるのはダンサーの尾崎京一。
警察でも話題に上がるようになった池袋での事件。行き過ぎた暴行。リンチ。
マコトの「ご近所のお兄さん」横山礼一郎が初登場。
キャリア警視正。かなりのキレ者。
子供の喧嘩に割り込んでくるヤクザの影。
一方で、マコトの元には内戦を録りたいと依頼してくるフリーのビデオジャーナリスト。
本気の初恋の相手と、当時付き合っていた女性の妊娠騒ぎ。
一番最後に、一番大きなものが来ました。
あそこで頭を下げられるのがキングがキングたる所以。パープルクルーの結成。
「駆けてくる妹を抱きとめるように」で無性に泣きたくなりました。
コラムの始まり。