神聖のレジスタ1 リリーアの子どもたち (富士見ファンタジア文庫 186-1)/北山 大詩
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【神と神の奇跡と呼ばれる特殊能力が実在する世界。子どもたちは思春期を迎えるころに覚醒し、神を見るとされていた―――。
 オルフェイス神学校高等部の汐月誠人はいまだに覚醒できないおちこぼれ。このままでは大学だし、就職も難しい!?
「早く神様降りてこないかなあ……」
友人のレンにそうぼやく誠人だが、どうも本気で覚醒したいようには見えない。そんな時、誠人宛に届けられた郵便物が、彼の日常を引き裂く!
 誠人とレンの周囲で、各国の秘密組織が蠢きだした。郵便物の内容は? そして誠人たちを誘う過酷な運命とは―――。
 新感覚の熱いファンタスティック・アクション、新たなる幕開け!!】


■登場人物
汐月誠人
10歳以前の記憶がさっぱりな、まだ覚醒していない少年。研究者である父母がいた。

日下部・インフォルス・レンヴィンスフェルトナー

学年トップ。記憶したことを忘れない。将来治安維持省に勤めたいとする、覚醒していない父母を持つ。

黒梅
見たことのないつっけんどんな同級(?)生。非暴力的なレジスタンス。ツンデレ?

恵理世
治安維持省勤務。深覚醒。OA駆動と呼ばれる不思議な力を持つ。慈悲の剣、クルターナが武器。男言葉。



■組織が多い……!
政治的な部分がどうしたって絡んできてくる“宗教”ですが、日本も日本国が治めるのではなく信託統治だったり台湾来ちゃってたり内部分裂してたり暴力的なレジスタンスも来てたりで、上手く把握できませんでした。
とりあえず台湾と博多だけ覚えとけば今巻は平気なはず。

オルト教が国教として多くの国で定められた国。
「奇跡の力」とされる覚醒後の深覚醒(ネクスト)。
人の人智と能力の限界を超えた癒しの力や破滅的なまでの暴力。
覚醒すれば、それぞれに違って見える神様の存在。


■全体的な感想
組織が先にどどんと来ちゃってオルト教のあれこれが来ちゃって、主人公達どこー! でした。
ブーストすっ飛ばしてのネクスト、二人揃った深覚醒に、白い煙になる人間。
両親のところあたりからそうでしたか、最後とかもちょっと揃えた感が否めない。
まぁコウメちゃんの最後は可愛かったがなー。でも肩を抱き寄せる兄はねーなー。


■前作
エクスプローラーのノリで読んだのも、あまり楽しめなかった一因かと思います。