王国を継ぐ者 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-19 リフトウォー・サーガ 第 2部1)/レイモンド E.フィースト
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【<リフトウォー・サーガ第2部1>
第2部開幕! クロンドルの双子の皇子、ボリクとエアランドが繰り広げる幻想冒険活劇。
リフトウォーが終結して20年。
平穏を謳歌する諸島王国に、隣国・大ケッシュ帝国から女帝の誕生祝賀会の招待状を携えた使者がやってきた。
19歳になる双子の息子、ボリクとエアランドの無鉄砲なふるまいを憂えたクロンドル公アルサは、ふたりを使節として派遣する。
冒険の予感に胸を膨らませて意気揚々と旅立つ王子一行だが、そこには恐るべき陰謀が待ち受けていた! 
美しき王子たちが繰り広げる、華麗なる幻想冒険活劇! 】


■登場人物を兼ねてのあらまし
クロンドル公アルサを父に、
諸島王国国王リアムを伯父に持つ、双子の王子ボリク(兄)とエアランド(弟)。


品のよろしくない場所で賭博に励むだけに収まらず、相手のイカサマを指摘し、剣まで抜いてしまう放蕩息子。
それを憂えたアルサが、大ケッシュ帝国の使者が携えてきた招待状を受け取り、使節として双子を派遣させる前。
諸島国国王リアムには世継ぎがいないこと、だから弟であるアルサに継承権があること、そしてまた、アルサよりもリアムの方が長く生きた場合、兄のボリクが、諸島国国王の座を引き継ぐこと。
推定王位継承権。
互いが3日と離れたことのない2人は、将来絶対に立場を違えてしまうこと。


■旅の途中で
まぁ諭されて行くは行くんですが、途中魔術師達の領土に寄って妻娶ったり。
おおおおいや素敵だが早いな。早すぎるな。ジェームズとガミラ。
父にパグ、妻にカタラ。

陰謀に巻き込まれ殺されたと誤解されながら“奴隷”扱いの王子と、
兄のいないまま女帝の城へ訪れ、政争うずめく祝いの儀式をたったひとりでやり過ごす王子。
勿論、ジェームズとガミラ、それにロックリアといった仲間がエアランド側にも居ますし、
ボリクもボリクで、スーリや傭兵グーダ、奇妙なおじちゃんナコールと王都を目指しています。


■恋愛は…
ミヤ嬢や皇女と体を重ねている割にはあっさりとしていました。
これは民族性に近い気がするんですが。一夫多妻はちょくちょく聞きますが、ここでは一妻多夫制?
どちらともいえますが、どちらにしろミカドには選ぶ権利がありますしね。
政略結婚をあっさり受け入れているシャラナも王族らしく。
ロックリアとスーリは……もう残念としか言えません。惜しい人を……!


■出来ればひらがなで…!
ガミラはテレパシーじみた能力がございまして、他人の心が読めるの同時に、心で会話が出来るのですが、その会話が漢字以外カタカナというのがとても読みにくかったです。
最初は短い単語が多かったんですが、後半につれて増えていくという…。ひ、ひらがなにしてください。
終着したあとの女帝とジェームズも会話も好きです。
さすがは貴族。

■第一部を読んでいませんが
ここらへん一部だろーなーと思って読んでいました。第2部からなのですが、帯に偽りはなし。
確かにこれだけでも話が解ります。