DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)/秋山 瑞人
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【秋山瑞人、超待望の新刊! 龍盤七朝シリーズ、電撃文庫に登場!
 虐げられる民“言愚(ゴング)”の青い目を持つ涼孤(ジャンゴ)は似顔絵描きと講武所の下働きで糊口をしのぐ。
かつて胡同(こどう)の闇の中で、素性の知れぬ老婆より剣を習い、双剣を授かる。
 卯王朝、第十八皇女の月華(ベルカ)は屋敷を抜け出しては市井を探検する。
感情が高ぶると地団駄を踏みながらぐるぐる回る癖がある。
 涼孤はどぶ川の畔で双剣を持ち“龍を呑む”。月華はそれを目撃し──、
「妾も剣をやるっ!」
 鬼才・秋山瑞人が贈る、剣をめぐる物語。古橋秀之とのコンビによるシェアワールド企画“龍盤七朝”第一弾!】

■ 漢 字 が 多 い ……!
本気でしっかり一文字一文字追わないと、訳が解らなくなりました。
名前もそうなんだけどね、漢字率多いし、結構ぎっちり目。

しかし出だしが凄い。いやよくわからないんだけどね、凄い。
え、あれ、表紙女の子なんだけど、間違えた? くらいのギャップでした。

一発がつんとかまされたぜちくしょー。
十二国記系かと思ったら、武術の方にも走っていて。
世界観説明しながら、話が動くのはベルカとジャンゴ。
そこまで動きはないんですが、ピンポイントでワクワクするような能力をそれぞれ持っています。


■登場人物の魅力
暴走気味ではあるが、それすらも役の中に収めてのベルカは、向こう見ずだけれど知恵足らずではなく。
こんな風に一直線に突っ込んでくる女の子を褒めるのもかなり久し振りな気がします。
物事の本質を見極める力があるのか、武術に秀でているのかは今後ですね。楽しみ。
ジャンゴも「怒鳴って」からはちょーっとだけ変わった……のかな? と思ったり。
龍を受け継いだ――“呑んだ”人。


途中出てくる大比武ですが、これも今後か。
伏線張られまくりのくせしてしっかり最後も絵筆を持っていますし。
無駄なく最上のものだけを集めたようなベルカとジャンゴの遣り取りも素敵。


六牙が本来の姿を現すとき、正反対の意味の覚悟をしてくれれば、もっと素敵。


………著者近影がマフィアかヤクザのように見えるのは、私だけ?