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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5 (5) (電撃文庫 い 9-5)/入間 人間
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【ぼくは、僕を取り戻す。またみーくんと呼ばれるために。
閉じこめられた(継続中)。まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。
外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。
もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。わはは。
……さて、それはさておき。依然としてこの屋敷に助けは来訪していない。
無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江一族の疑心と嫌悪が頂点に達した時……ついに伏見の姿まで消えた。
いよいよ、華の全滅に向かって一直線、なのかなぁ。
うーむ、まーちゃんが恋しいこの頃である。】
あー、そっか。そういうオチかー。
1巻怒涛の衝撃、2巻ああうんまぁそんなか、3巻……えー……で、4・5巻。
みーくんとまーちゃんの始まりで、誘拐劇の再上演。
良くぞ揃えたと唸ってしまうほどの役者、生きる為に食べたもの、感極まった歓待っぷり、伏見と僕に振り当てられた役割。
ページ数の割りに読むのに時間がかかったのは平仮名と漢字の割合かな。
巻を進めるごとに後者が増えていくのは気のせい?
前巻でお互いにお互いを「人畜無害以外の、何か」と評したとおり、書いた台本に記されていたのは、まんま僕の役割でした、と。
伏見さんが閉じ込められてブチ切れちゃったお兄さんでした。へえこの人怒るんだ。
殺すのではなく、壊すと言い切った。
唯一みーくんらしい所と言ったら、質疑応答の形を取った推理か。
後半はほとんど 耐久レース なので……えぇと人間って水なしでどれくらい生きれるんだっけ?
「生きる為に」をお題目に犯罪者になった今回の犯人。
この手のお話は反射的に辺見庸の「もの食う人々」を思い出してしまいますが…。
(マユ除く) が叶えられることを祈りつつ。
死ぬ二歩くらい手前の思い出、主観元僕の家、世間的に誘拐犯の家、吐き気を催すトラウマに踏み込んだみーくんですが、お目当てのものは、ちょっと笑ってしまうくらいに微笑ましい。
肩の力が抜けました。夢の中や回想シーンでの家族との食事や、学校での一コマ。
伏見さんの溺愛夫婦が可愛かったです。いやゆずゆずも可愛かったけどさ。
グラスホッパー、扉の外、ツァラトゥストラへの階段。
それっぽいのは幾つかありましたが、他は解りませんでした。
んー、表紙のマユの左手の小指、 爪に赤い糸が貫通している ように見えるのは、私の気のせいかしら。