モーフィアスの教室 2 (2) (電撃文庫 み 6-21)/三上 延
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【このまま時間が止まって、ずっとここにいられたら。
現実を浸食する悪夢＜夢神＞の一人・ヨミジを辛くも倒した直人。
彼は夢と現実世界を隔てる＜扉＞を開く黒い鍵・モーフィアスを手に、＜扉の民＞として＜夢神＞と闘う決意を固める。
一方、直人と共に闘うことを心に決めた綾乃は、直人の家に半ば無理矢理住み着いてしまう。同居の事実を周囲にひた隠すため苦心する直人と綾乃だが、ふたりの同級生・棗は何かに気が付いたようで……。
そして事情を知らない直人の妹・水穂は、綾乃に嫉妬の念を燃やすが、その周囲には新たな＜夢神＞の気配が！
好評シリーズの第２弾、早くも登場！ 今回も口絵は椎名優描き下ろしのプレビューコミック仕様！！】
■今回のお話
ちょっと切ないお話だったのかな。家族を求めた男の子がゲストでした。いつの間にか浸透していた＜夢神＞。
もう既に世界が繋がっていると言われたものの、探しても探しても最初のひとりが解らない。
綾乃の強制的同居と棗への隠し事、クゼーからの呼び出しに、妹との不和。
視点が変わるので交差してちょっと大変ですが、ちゃんとまとまってたかなーと。
直人、綾乃は基本として、棗に水穂に水穂の同級生。
廃れてしまった遊園地と、虐められていた同級生の妹。
取り戻したかったもの。取り戻せないもの。
観覧車でのイラストは素敵でした。
■女性陣
水穂ちゃん単品だったら結構好きらしい。カタコトなのも一因かね。棗も「綾乃の親友」の立場でお話に関わってきました。
ただまぁ、出てくる女の子が大体可愛いというのはいいんだけど、それに言動と行動が伴っていないのが残念。
中立ではあるしそれぞれの立場と個性はあるんだけど強烈ではないし、もっと言ってしまえば地味。
そういう意味じゃあ弱さと強さの両方が見れる綾乃がいいかなーと思って読んでました。キャンディ可愛い。
直人もうちょい強くなってくんないかなぁ。