天才詩人・金子みすゞさんは、
遺言ともいえる素晴らしいメッセージを残してくれました。
みんなちがって、みんないい。
どんなときも相手を認め、だからといって、
マネするのではなく、自分は自分として、生きる。
現代風に言えば、
「多様性(ダイバーシティ)を認めると、
お互いに自由になれる」
といったところですね。
あの人と私は違う。
だけど、だからこそいい。
みんな同じなら、アンドロイド(人造人間)になってしまう。
昔、私が子どもの頃に『マグマ大使』という
実写版のテレビ番組がありました。
その中で、全身黒ずくめの「人間モドキ」という
奇妙な連中が出てきては、奇声を発していました。
まったくもって弱い輩で、すぐにやられてしまうのですが、
あとからあとからアメーバのごとくわいてきて、
まったく同じコピー人間のようで、特徴がないところが、
ひどく気味が悪かったことを覚えています。
人は心のどこかで他人に対して、
自分と同じであってほしいと願っています。
しかし、もし同じだったら、
前述の「人間モドキ」のようなコピー人間のような
集団の社会になってしまいます。
おそらく、そんな種は、滅亡への道をたどるでしょう。
肌の色も文化も、いろいろと違っているところを認める。
自分と違うものを攻撃することなく、
違っていいんだと受け入れる。
そして、それぞれに良さがあるんだと、
自分と相手をどちらも尊重する。
「和して同ぜず!」
自分と違うものに対して、
それを認め、尊重し、受け入れる寛容さ。
だからといって他人の言いなりになって従属することなく、
他人に流されない、自分というブレない軸を持つ。
まさに、みんなちがって、みんないいのです。
「 私 と 小鳥 と 鈴 」 金子みすゞ
私が 両手をひろげても、
お空は ちっとも飛べないが、
飛べる小鳥たちは 私のように、
地面を速くは走れない。
私が からだをゆすっても、
きれいな音は 出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は 知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
第16条 【 みんな違って、みんないい 】 まとめ
この星が存続していくためのキーワードがあるとしたら、
それはまさしく この
「 多様性 (ダイバーシティ) 」 なのです。
みんなちがって、みんなイイ。
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