コミットスーサイド | W.D.の日記

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パニック障害の事とか、国内外のメンタルヘルスの事とか色々書いてます。

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To commit suicide・・・こういう単語をあてるわけですか、これは日本語で「じ●つする」という意味のイディオムです。

なんでそのようなことを言い出したのかと言うと、ヨーロッパで起きた飛行機の墜落事故の原因が「副操縦士による自殺」だったから。


これは、無理心中ということばの範疇に包含されることなのでしょうか・・・。副操縦士は抑うつ状態であるという診断を受けていたようです。つまるところ、これは副操縦士の鬱状態を起因とする飛行機事故だったわけですね。

似たような事故が日本でも有ったことをご存知でしょうか。Wikipediaでも見てもらえればと思いますが、羽田空港の沖合いで飛行機が墜落するという事故があったのです。これは、機長が統合失調症で、訳の分からないまま、ジェットエンジンを逆噴射したことに因る事故でした。


しかし、 先日の事故と日本での逆噴射墜落事故では意味合いが全く違います。ヨーロッパでの事故は、副機長が抑うつ状態で、少なくとも「判断能力は有していた」ということ。出なければ、飛行機を操縦する補佐なんてできんでしょ。しかし、日本での事故の場合、機長の判断能力は完全にぶっ飛んでいました。



ただ、どちらの事故にも言えることは、「航空会社の乗務員管理の不行き届きが原因で事故が起きた」ということ。何ゆえ、彼らの心の異常を会社側は察知できなかったのか。これは、今後問題になってゆく事ではないでしょうか。



しかしながら、それを問題視して管理して行こうとするにも、中々難しい部分が有ります。それは何故かというと、「うつ病も統合失調症も、理化学検査で診断をすることが出来ないから」です。医師の問診や、アンケートへの記入しか判断する方法が無い。つまり、「ウソをつこうと思えば、監視の目をかいくぐることが出来る」というわけ。もっとも、統合失調症の人が精神科医の問診をくぐりぬけられるかは、甚だ疑問であるとは思いますが。


果たして、当事案はどのような決着がつけられるのか・・・。まぁ、ニュース的に「航空会社がどのような対策をするようにしたか」という事までは報道されないような気がしますけどね(-_-;)