京阪が2017年2月25日にダイヤ改正 | 京阪大津線の復興研究所

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京阪が2017年2月25日にダイヤ改正を行うとの発表がありました。

主な内容は以下の通りです。

 

1) 土休日に運転している京橋-七条間ノンス トップの快速特急「洛楽」を、平日ダイヤにおいても午前に上り2本、午後に下り2本運転

 

2) 上り「洛楽」運転時の快速急行を急行に変更

 

3) 昼間時の中之島-枚方市間の普通」を1時間あたり3本から4本に増発

 

4) 平日夕方ラッシュ時以降の上り快速急行の始発駅を中之島から淀屋橋に、準急の始発駅を淀屋橋から中之島に変更

 

5)「プレミアムカー」導入に向けた改造工事に伴い、8000系車両の全編成を7両に減車

 

6) 土休日・平日とも、快速特急「洛楽」の使用車両を8000系から3000系に変更

 

これらのうち、1) の上りは淀屋橋発9時10分発と9時40分発で所要時間50分、下りは出町柳発17時54分発と18時24分発で所要時間51分です。下りの設定時刻が通学輸送のピークより遅いように思われますが、京阪間直通輸送の強化につながることは間違いありません。

 

5) は既定路線の通りであり、前回(2016年3月19日)のダイヤ改正で半数の5編成がすでに7連化されています。今回併せて行われる4) は、樟葉まで先着する快速急行の始発駅を改善することで、特急の混雑を緩和して減車の影響を小さくする狙いのようです。

 

不可解なのは6) です。「洛楽」の乗車率は一般に特急ほどは高くないので閑散期は3000系を使用しても問題ないでしょうが、春休み以降の行楽シーズンや4月の新学期が始まれば座れない利用客が出るのは必至です。ノンス トップ運転が逆に仇となり、35分以上立ちっぱなしとなるケースが少なからず生じることになります。

 

8000系は7連であっても、3000系8連はもちろん阪急の9300系8連よりも座席数が多いので、車種を変更すればサービスダウンは免れません。5) と同様に一時的な措置であり、約一年後には旧に復すると思われますが、京阪に限らず鉄道事業では「過渡期」が軽視される傾向があることは否めません。

 

 

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