2002年

 

過去に2度もオスカーにノミネートされた映画監督ヴィクター・タランスキー。だが最近では、手掛けた作品が立て続けに失敗し、彼のかつての栄光は見る影もない。また、再起を賭けた新作でもワガママ女優ニコラに降板され、映画会社の経営者で彼の元妻エレインには解雇を宣告される始末。しかし、そんなタランスキーの前に突然、謎の男ハンクが現われたことで状況は一変。ハンクが開発した女優創造PCソフト“シミュレーション1”を託されたタランスキーは試行錯誤の末、CG女優“シモーヌ”を創り出すと、彼女を使って映画を撮り上げるのだった…。 allcinemaより

 

アル・パチーノ主演のコメディです。

 

彼が演じる映画監督ヴィクターは、女優のワガママに辟易していて、

自分の理想の女優を求めていました。

 

美しいだけでなく、ちゃんとセリフを憶えてくること。

何より監督の言いなりになること

そんな女優、ハリウッドには中々いないのでしょうね…汗

 

ハンクという男が作ったコンピューターソフトには、

ヴィクターの理想の女優がいた。

それをヴィクターは自分の思うように演じさせることが出来るようになったのです。パソコン

 

その方法は、ヴィクターの動作をそのままシモーヌに移行出来るのです。

つまりアル・パチーノの一人二役のような感じ。

シムーヌを演じる女優さんは私は初見。(この映画の監督ニコル氏と結婚されたそうです)

 

映画の結末は本当のことがバレて非難さるか、またはヴィクターが自ら終わりにするか、

どちらかに違いないと思って観ていましたが、

後半予想外の展開になります。

結局シモーヌの真実は近親者2人を除き誰も信じてくれませんでした。

 

この映画は2002年の公開ですが、

今から約15年前。CGの技術はどれほどだったのでしょうはてなマーク

オールCGの女優が演技をする。今なら技術的にはあり得るでしょう。

アニメは殆どCGだし…

 

但し、幾ら美しくて演技が上手でも、

私たち人間は人間の演技を求めている。

もちろん、アニメキャラしか愛せない等の人がいるのは知っていますが、

CGの技術が進歩しても、

賞レースに出るような作品に、CG女優が候補に選ばれる日は遠いような気がします。

 

ワガママな女優を如何に上手く扱うかが監督の手腕でしょうから、

それからしてもヴィクターの才能は如何なものかと思いますが、

コメディですから、その辺はお愛想ということですね。

 

アル・パチーノはマヌケな役と言うわけではありません。

焦ったため、世界中の人々を騙してしまった監督。

 

登場人物の中では、記者のマックス・セイヤーが一番面白かったです。爆  笑

ウィノナはまるで本人?役。

しかし、世の中には完璧に美しい人がいるのですね。羨ましい…