週末は娘が出張帰りに立ち寄り連泊していました。

映画でも観て帰ろうということになり、

上映時間の短かったこの作品を選びました。映画

観客の年齢層がやけに高かった…汗


2016年 アメリカアメリカ クリント・イーストウッド監督作品


2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。

飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。

このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。 シネマトゥデイより


そういえば、こんな事故があったなと思う位、

日本では長く続く話題では無かったかも知れない。


エンジン停止からハドソン川への不時着は208秒

4分にも満たない時間の間、機長は判断、川への着水を実行します。

また彼を信頼する副機長もそれに従い、

その他のクルーたちも冷静に対応していました。


事故後もサリー機長は街中へ墜落する夢を何度も見ます。

全員が助かったとはいえ、彼は苦しんでいました。


一方、世間では英雄扱いされマスコミに引っ張りだこで、

愛想笑いをするサリー。


この機長が、まさか安全委員会で審議にかけられていたなんて、思いもしませんでした。目


左のエンジンが完全に壊れたか否かが焦点。

空港に引き返すことが出来たのでは無いか?

だとしたら、英雄どころか乗客を危険に晒し、旅客機を破壊させた責任者。


機長の行動を判断したのはコンピューターでした。パソコン

でもコンピューターでは見抜けなかったことがあるのをサリーは訴えます。


審議会ではサリーは到って平静で興奮することも無く、

自分の判断が正しかったことは絶対曲げません。

操縦能力にも自信を持っています。

また、観ている者からも、エンジンが停止してからとった行動に落ち度は無かったと思えます。


208秒の中、35秒が人的要因。

川への着水で全員助かった前例も無いので、

まさしく奇跡だった。アップ



また、サリーたち乗員がとった行動も最善だったと思います。

CAたちはとても落ち着いていました。

サリーが最後の乗客が脱出したのを確認する場面。

どこかの国で乗員を差し置いて自分だけ助かった乗務員を思い出しました。ガーン


トム・ハンクスは適役。また副機長役のアーロン・エッカートも誠実な人柄がよく出ていました。

ローラ・リニー。奥さん役がお似合いです。

CAさんたちはベテラン揃いでたくましいニコニコ

実際のCAの年齢は51歳、57歳、58歳だったそうです。熟女パワーね。DASH!


コンピューターによる最初のシュミレーションでは空港に引き返すことが出来た。

しかし、機長たちがとったマニュアルに沿った行動では、

空港に引き返そうとすると墜落していた。

皮肉な結果です。

人的要因はとても大きな事だったのが分かりました。


中途半端に出てくる機長の昔の回想がちょっと邪魔ではあったのと、

ケリーという男は何をしたのかよく分かりませんでしたが、

上手くまとめられていたと思います。