2010年
1910年夏、グスタフ・マーラー(ヨハネス・ジルバーシュナイダー)のもとに届いた手紙には、妻アルマ(バルバラ・ロマーナー)への狂おしいほどの愛がつづられていた。
ウィーンの作曲家として著名なマーラーと、美しく芸術的才能豊かなアルマは、共に音楽を生み出してきた。精神分析医フロイトを訪ねたマーラーは、愛と苦悩、そして音楽に彩られたアルマとの人生を語り始める。 シネマトゥデイより
1974年制作の「マーラー」は観ましたがこちらは初めて。
ちなみに私はマーラーのシンフォニーは滅多に聴きません。
情緒不安定のマーラーがフロイトを訪ねカウンセラーを受けながら、
妻アルマとの過去を振り返る話。
マーラーは昔々の古典派では無くて、20世紀の音楽家ですから、
彼のの話は世間に知られている事実も多いです。
ただこの作品も事実を描いてはいるものの、その過程は創作だという事。
つまり事実に基づくフィクションです。
アルマで有名なのは、本人も作曲家だということと、その男性遍歴。
もっとも作曲は夫のマーラーが禁止していて裏方に回っていたのですが、
その抑圧からなのか、元々夫との相性が良く無かったのか、
彼女は他の男性を愛し三角関係に。
アルマが、マーラーの「シンフォニーは嫌いだけど、指揮をしている姿は神に見える」
というのは分かるかも。
マーラーのリアル指揮観て見たいものです。
この映画、所々にナビゲーターが登場するのが変わったところ。
最初はアルマの母ですが、マーラーの妹やブルーノ・ワルターまでが解説。
そういえば、フロイトを始め、ワルター、クリムト(画家)など、
結構有名人が登場するのです。
「マーラー(1974年)」に比べ、登場人物は2、5枚目といったところ。
良くも悪くも人間味のある人たちに描かれている作品です。
「バグダット・カフェ」の監督なのですね。
でも、マーラーを知らない人が観たら、ちっとも面白く無い作品だと思います…
出演している俳優さんは、私は誰も知らなかったです。
映画内の演奏はスウェーデン放送交響楽団とテロップで見ました。