2014年


かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。

しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。

さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。 シネマトゥデイより


去年のアカデミー賞の作品賞受賞。

私が借りたレンタルショップではまだ「新作」でした汗


あらすじの通り、過去の栄光にしがみつく男の物語。

自分の舞台に採用した高飛車な俳優や、

しがらみの残る娘との確執など、

周りの人たちとの関わりが中心ですが、

リーガンにはある問題がありました。


最初のうちは、リーガンは超能力の持ち主?と思っていましたが、

それらは彼の幻聴、幻覚だったようで、

心の中の苦しみが膨張して作り上げた虚構の世界。


俳優として、父親として愛されたいリーガン。

しかし、中々上手くいかない。

終始しかめ面でもがき苦しむ姿が続きます。

それが観ていて痛々しい。ショック!


また、自分が誰にも愛されない理由が、

現代の映画界の状況も一因と思っています。

(特にアクション作品)


ハリウッドスターの実名もポンポン飛び出して来ます。

メグ・ライアンの件、いいのかな?日本ではNGかも…


私は「スポットライト」」の方を先に観てしまいましたが、

マイケル・キートン氏が主人公の作品は久々に観ました。

ノートン氏も身体を張ってたね。

ナオミ・ワッツ、いつもと同じ…あせる

エマ・ストーン。彼氏はリーガンの嫌いなアメコミヒーローだったよね。


バックに流れるドラムが印象的ですが、

クラシック音楽も多く流れています。

ラヴェル、チャイコフスキー、マーラー、ラフマニノフなど。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「シンフォニー5番」(チャイコフスキー)は、

私が好きな曲ですニコニコ


多分映画館で観たら、わけが分からなかった結末。

他の方のレビューなど読んで、なるほど~と思いました。


内容自体は暗くて、私は好きな作品ではありませんでしたが、

リーガンの苦しみを分かち合える人も多いでしょうし、

問題提起もあり、受賞は頷けます。


最後に…

リーガンの被る2つのかつら。

結構印象が変わるのですね。