2009年
1913年のパリで、ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)の新作である春の祭典が初日を迎える。だが、観客はそのあまりにも斬新な内容についていけず、激しいブーイングが起きる。
その7年後、デザイナーとして成功したシャネル(アナ・ムグラリス)は、ストラヴィンスキーの才能にほれ込み、自分の別荘に彼とその家族を滞在させる。 シネマトゥデイより
女性なら知らない人はいない20世紀のデザイナー、ココ・シャネルと、
好きな人は好き?なソ連出身の音楽家ストラヴィンスキーの不倫物語。
と、言っても伝記では無くて、「もし、ストラヴィンスキーがシャネルの恋人だったら?」的な内容。
私はシャネルにはご縁が無いし、ストラヴィンスキーは難しくて聴かない。
(「火の鳥」聴いて爆睡する…)
でも、シャネルの映画は幾つもあるけど、ストラヴィンスキーが登場するのは珍しいかな。
しかも、配役見てビックリ。ストちゃん役がマッツやん
映画の始まりは、すでにシャネルが成功した後。
ストラヴィンスキーと家族を自分の家に住まわせたのは事実だそうです。
映画のように、2人が関係があったかどうかは微妙だそうです。
R指定作品なので、ベッドシーンの多いこと多いこと
マッツのファンの皆様はヨダレものだったでしょう…
しかも20分ほどの特典映像には、マッツのインタビューがたくさんあり、
演じるにあたって自分の確たる考えをスタッフにぶつけている姿が見えます。
ベットシーンでの演じ方も真剣そのもの。
ココを演じたアナ嬢は私は初めて。
スリムな体型がシャネルの服によく合います。
一方、役の上でココと対比するのがストラヴィンスキーを支える妻。
ココが白黒の配色を好むのとは違い、
彼女の身の回りは暖色系の色です。
引っ越し初日から、ココの家具の上に自分の色を乗せることで細やかな抵抗。
ココは頭が良くて美しい。だだ性格はキツイ。
一方、ストラビンスキーの妻は日本で言うと糟糠の妻。
静と動。おそらく日本の男性は絶対妻の方がお好きでしょうね…
官能映画では無いとのことですが、
ベッドシーンを上からクレーンで撮影するのを、
カメラさんが小さい声で「やり過ぎ」と言ってたのが可笑しい…
奔放なココ・シャネルに詳しい方なら驚かないでしょうが、
ストラヴィンスキーの伝記と思って観られた方はビックリの内容だったと思います。
私のイメージはストラヴィンスキー=ソ連の音楽家でしたが、
これほどフランスにどっぷり浸かっていたとは知りませんでした。
音楽が暗く、映画の中味も暗かったです…