2013年
熱田良平(石橋蓮司)が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモ(二階堂ふみ)が熱田家を訪問する。
突然現われ、亡き妻から四十九日を無事に迎えるためのレシピを預かっていると言い彼女の存在に良平は目を白黒させる。
そこへ夫(原田泰造)の不倫で、離婚届を突き付けてきた娘の百合子(永作博美)が東京から戻って来て……。 シネマトゥデイより
実は私はとんでもない勘違いをしていました。
邦画には疎く、原作、ドラマも未見、ましてや下調べも無かったので、
この映画、四十九日に出される会席料理の話だと思っていました…
妻の死からなかなか立ち直れない父親。
浮気相手に子供が出来て離婚寸前の娘。
沈んだ空気の中に現れるのがイモという少女。
亡くなった義母の生きていた証。
これを書きとどめ、盛大な宴会をするのが四十九日の大きな目的。
永作さんはこういう役がハマリ役かな。安定感があって安心して観ていられます。
石橋氏、首から上はお歳相応ですが、
背筋がピンとしていて、後ろ姿は決して老人には見えません。
イモ役、あら~二階堂ふみだったのね。最後まで気が付かず。
イモトという名前。カラクリがありましたわ~
岡田将君、あの役で良かったの?と思いきや、
役名がハルそれってあの映画に引っ掛けているのよね…
淡路恵子さんは去年亡くなられています。
この作品でも、ものすごい存在感でした。
ちょっと不自然に感じた点もありました。
両親が出会った豚まんのくだり。
あれで恋が芽生えるのだろうか…
動物園で娘に「お母さんになる人」と紹介していたが、
あれは初めてのデートなのよね…
フラダンスの場面はもう少し短くして欲しかった。
あそこで余韻をという狙いなのかもしれませんが、
私には要らない…
夫の浮気相手をすごく悪く描いているのですが、
夫本人も好きにはなれないタイプだわ(泰造だからか…)
百合子の父親は立ち直れた。
イモも何か吹っ切れた。
あとは、彼女が子供がいないという事実に、
これから夫婦としてどう向き合って、これからの人生を始めていくか、
また、周りの者が、そういう夫婦に対してどう接するか、
色々思いを巡らす話でした。
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