2013年


天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。

そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が。

授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いをはせるスピヴェット。

やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。 シネマトゥデイより


2Dで鑑賞して来ました。映画


先月は100歳の老人のロードムービーを観て来ましたが、

今回は10歳の少年のロードムービーです。

どちらも重たいトランクを持っていました。トランク


フランスのジャン=ピエール・ジュネ監督の作品ですが、

今回アメリカが舞台なのには大きなワケがあります。


ロードムービーの醍醐味は、道中出会う人たちとのふれあい。

この作品も、たくさんの大人が彼の前に出てきます。


どうみてもT・Sは家出少年なのですが、

捕まえようと追いかける大人もいれば、見て見ぬふりする面々も。

観客は後者の大人を応援する。

でもこれはあくまでも映画の世界。カチンコ

実際目の前に10歳の家出少年を見かけたら通報するよね。


罪の意識から逃れられない彼の前に、

事故で亡くなった双子の弟が度々現れます。

この場面でウルウルしてしまう。

やっぱり子供と老人には弱いわ~あせる


都会の大人は強欲に描かれています。

監督の「ミックマック」でもそんな大人が登場したのを思い出す。

そして、あの映画でも銃問題が取り上げられた。


今回も母親は息子に事故なので「誰も悪く無い」と言いますが、

私は「親が悪いじゃろ~ビックリマークとツッコミたくなる。

10歳の子供たちに銃を持たせ、納屋に2人だけにする。

これは親(父親)が悪いとしか言いようが無く、

両親はかねてからの性格の不一致もあり、

ますます家庭内がギクシャクしていたのです。むっ


余談ですが、私は科学も物理もチンプンカンプンですが、

「作り笑いの顔と本物の笑いの顔の見分け方」に興味津々。

だって現実に仕事中の作り笑いは不可欠。

でも天才にはバレバレなのかしら~ガーン


クライマックスのシーンでもまたウルウルです。

お父さん、無視したわけでは無いのね(なんか無理やりでしたが…)


強欲な大人に利用されないように、

当面は両親のいるモンタナで自分なりの研究に没頭すうであろうT・S君。

監督ならではの微笑ましい作品。

主人公の男の子、とってもカワイイですニコニコ




↓これは本物の笑顔か、作り笑いの笑顔か?分析中です。