「天使の涙」

1995年　香港

顔も知らないエージェントに惚れられ、殺し屋は2人の関係に“期限”が近づいたことを知る。

そして、殺し屋に恋をしたもう一人の女。

一方、失恋した女は、前の恋を忘れるまでの“期限”つきで、口のきけない男と付き合う……。

香港を舞台に、5人の男女の物語が交錯する。allcinemaより

主要登場人物は5人。

殺し屋の男

仕事のパートナーの女

口のきけない男

前の彼氏にこだわる女

金髪の女

ウォン・カーウァイ監督の作品をそれほど観ているわけではないのですが、

みんな似たような雰囲気があるような…

この作品の金城武氏の存在は、「恋する惑星」を思い出します。

あの作品は可愛らしかったけど、

今回は退廃的な雰囲気満載です。

また、ストーリーは登場人物それぞれがセリフで話しています。

直接5人全員がつながるわけでは無いけれど、

ミシェル・リーと金城氏は最初と最後の2回、さりげなくすれ違うのがいいです。

金城氏の役は若くて明るくて感受性が強く、

暗いストーリーで暗い画面の中でも、とても温かい。

（と言っても、最初の方はイケナイ男…）

一方、ミシェル・リー。

足を組んで斜めに座った姿がなんとも艶めかしい。

前髪を顔の半分くらいまでおろしている場面が多く、

顔の表情は見えにくかったです。

私がエピソードの中で好きだったのは、

金城氏と父親の場面。

彼が撮ったビデオを見る父親の笑顔が何とも可愛らしい

髪の長い男とのエピソードも笑えます。

殺し屋の男は、今一つどんな男なのか分からず、

銃でバンバンの場面しか印象に無いわ～

ちなみにレオン・ライは私は初見です。

監督の作り出す雰囲気自体を充分感じさせてくれる作品で、

登場人物たちを深く掘り下げているわけでは無いと思います。

想像力豊かな方だったら、楽しめるし共感できることが多いと思います。

この作品は評価も高いのですが、

私は洋画派なので、同監督の作品ならこちら↓

（ジュード・ロウが出ているからよね…）