2010年 スウェーデン
気に触ることがあると、ロケットに見立てたドラム缶にこもって、宇宙へと飛び立つ想像にふけるアスペルガー症候群のシモン(ビル・スカルスガルド)。
そんなシモンを理解する兄のサム(マルティン・ヴァルストロム)は、恋人フリーダ(ソフィ・ハミルトン)と暮らす新居に彼を迎え入れて共同生活を送ることに。
しかし、遠慮せずに自分の生活ペースを事細かく守ろうとするシモンに嫌気が差したフリーダが出ていってしまう。
落ち込むサムの姿に心を痛めたシモンは、彼にぴったりでパーフェクトな恋人を探し出そうとする。 シネマトゥデイより
以前から観たいと思っていた北欧映画です
主演のビル・スカルスガルドは父にステラン、兄にアレキサンダーという俳優一家。
でもお兄さんとは一回り以上違うし、顔はあまり似ていないような気がしました。
3人とも長身でイケメン兄弟ではあります
アスペルガーの人が出てくる洋画は数多し。
この作品はそのシモンの個性を活かし、かつとてもポップな作品でした。
冒頭からシモンの頭の中の宇宙です
アスペのせいか、彼は他人の顔色を窺うのが得意なのですが、
その表現方法も面白いです。
キーワードは「○」
アスペ特有の、人に触られるのが嫌いなシモン。
新たに知り合ったイェニファーとのやり取りは笑えます。
彼女のおおらかな性格は、彼には新鮮だったのでしょう。
ただ、どう見ても彼女の方がかなり年上に見えるし、
実際この2人の俳優さんがお似合いかと思えばちょっとビミョ~。
一方、シモンの唯一の理解者、兄のサム。
流石スウェーデン人、こちらもハンサム。
職場の変わり者の仲間も強烈だけど、ほんわかムードです。
バスの運転手もいい人だ~
シモンの両親は彼をとても愛しているのに、
何故か接触の仕方が分からない。
かといってシモンが心を開くサムも、型にはまった接し方ばかりで、
シモンを変える手助けには程遠い。
そんな時に彗星(?)のように現れたのがイェニファーというわけ。
シモンが行先も告げずに外出して行方不明になったとき、
兄の怒りは爆発しましたが、
アスペルガーの人は自分以外の気持ちがなかなか分からないから、
シモンも何故兄が怒っているのか理解できないのです。
そんな事実も再確認しました。
シモンとイェニファーのラブストーリーではありますが、
サムにも新しい彼女が現れて欲しかったわ~
それほどいいお兄さんなのよ。
シモンが近くにいても苦にならない女性、絶対いるはずです。
障がいを持っていたり、精神的に不安定な人が主人公で、
彼らの周りの人が理解があり優しい人たちに囲まれている作品は、
安心して観ていられてこちらもホッコリです
兄アレキサンダー↓
父ステラン↓