1999年 アメリカ
「太陽がいっぱい」として映画化されたパトリシア・ハイスミスの原作を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラが映画化。
アメリカ人の富豪から、ヨーロッパで放蕩三昧の息子ディッキーを連れ戻してほしいと頼まれたトム・リプリー。
彼は大学時代の友人と偽りディッキーに近づくが、次第に彼の魅力に惹かれていく。
だがバカンスは永遠には続かない。ディッキーの本心を知ったリプリーは、やがて彼に成り代わろうと考えた…allcinemaより
この作品がアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のリメイクと知ったのは鑑賞後のことです
そもそもオリジナルは有名な主題歌しか憶えていないわ~
アラン・ドロンが演じたリプリーはマット・デイモン。
金持ちの放蕩息子にジュード・ロウ。
あらすじのように、リプリーはディッキーに成りすますのですが、
この2人どう見ても似てない
マッドと並ぶとジュードは絵画のように美しいのです。
誰が間違えるのよ~
ジュード談になると長いのですが、
彼がバスタブから出るシーンあり。
あ~当然のようにボカシ…
ジュードの美しい顔ばかり見てセリフ読めず…
映画に戻りますが、舞台は1958年のイタリア。
男性の服ではあまり感じなかったのですが、
女性の洋服は時代感があります。
グウィネスのビキニが何とも懐かしいデザインです。
ミステリアスなこの作品。
前半からいたるところに伏線があります。
行きの空港で知り合う令嬢に偽名を使うリプリー。
ディッキーのサインが下線に付かないこと等。
リプリーはだんだんディッキーのタカリのようになっていきます。
彼に「寄生虫」と言われ激怒しますが、まさしくその通りです。
かと言って金持ち息子はあまりにも自己中心的。
リプリーをイタリアに送り込んだディッキーの父親は最初と最後にしか出てきませんが、
彼の言葉がこの親子の関係を象徴しています。
普通は「子は親を選べない」といいますが、
この父親にとっては「親は子を選べない」
親子関係が完全に破たんしています。
父親にとってリプリーがした行為はどうでもよかったのではないかと思うのです。
元々はこの親がリプリーを選んで送り込んだのですから…
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