2012年 イタリア
ナポリで魚屋を営むルチャーノは結婚式の余興で人を笑わせている。
子供たちにせがまれて彼はテレビの新番組のオーデションを受けにローマへ行く。
しかし、なかなかオーデションの結果の通知が来ない。
しまいに番組が始まってしまうが、それでも彼は諦めない。
カンヌグランプリ作品だそうです。
TSUTAYAに「コメディ作品」と書いてあったので借りて来ましたが、
う~ん笑う場面はなかったかな。
タイトルどおりリアリティーな作品でした。
テレビに出るのが夢だった主人公が、
オーデションでの掴みが良かったために、絶対合格すると信じ込み、
自分の生活を投げ出してしまう話。
若い人は知らないと思うけど、「待ちぼうけ」という歌があった。
ちょっといいことがあったがために、
ただただ待っているだけの男になってしまったのです。
しかも彼は近所に現れる見知らぬ人を、テレビ局の調査員と思い込み、
働かず物乞いをする男たちまで、テレビ局から雇われて来たと信じ込み施しをする。
当然妻は怒り家を出ていく。
主人公は完全に妄想に憑りつかれていました。
確かに、宝くじを買っただけで当たったことを妄想する人は多いでしょうが、
この男のように生活を投げ出す人はそうそういないと思います。
そして支える妻の心は折れかける。
笑うどころか、早く病院に行って~と思いながら観ていました。
話は逸れますが、この男の親戚の女性たちが、
皆さんものすごいダイナマイトボディなのです(というか超肥満)
お年頃の姪っ子なんぞ、その体でビキニ…
主人公を心配する魚屋の店員の男性が良かったです。
街の男たちも、からかう人も多かったけど、
友人たちは心配してくれるので、
何とかテレビの妄想から脱出して欲しいと思いました。
その後の男のことは描かれていません。
知らない俳優さんでしたが、トレーナーのフードをかぶると、
スタローン氏に似ているような…