1989年アメリカ
年老いた両親の姿を通し、家族の絆の尊さを掴んで行く一人の男の姿を描いたヒューマン・ドラマ。
ウォール街で働くエリート・ビジネスマンのジョンは、母親ベティが倒れたため急いで帰郷する。
だが母は回復したものの、それが原因で今度は父ジェイクが寝込んでしまう。
やがて床から起き上がったジェイクは、急速に老け込み、記憶も断片的になっていた。
家族が一緒にいる事の重要性に遅まきながら気づいたジョンはこのまま故郷にとどまる事を決意する。allcinemaより
今までどれだけガッカリする邦題に出会ったことか。
けれどもこの作品の邦題は最高です。
原題は「DAD」 。よくまあ「晩秋」と訳されましたね。
この映画の持つ雰囲気とピッタリでした。
登場人物はあまり多く無いものの、
好きな俳優さんたちが出てきてご機嫌な私…
そういえばジャック・レモンの作品はかなる古いものばかり観たので、
こんなに歳を取った彼は初めてだったかも…
ケヴィン・スペイシーはこの頃結構太っていた。
妻役のキャシー・ベイカーはすごくキレイ。
イーサン・ホーク、「いまを生きる」と同時期です。若くてハンサム。
そしてベティ役のオリンピア・デュカキス。相変わらず目くばせが素晴らしい
妻のいいなりになって生活してきた老人が、
彼女の病気をキッカケに息子と生活し、今度は自分が病に侵される。
ここからがこの映画の本番です。
中盤、ジェイクが見た夢の中には4人の子供がいた。
不思議に思ったいたら、それが最後に繋がります。
妻と夫、息子と父親。
様々な人間関係を改めて見直すジョン。
ジャック・レモンですから、後半笑わせてくれる場面もあり。
息子の会社の会議に出たり、変な仮装ダンスや日本語の勉強シーン。
ちなみにスモウレスラーの解釈は間違っています!
誰かが病気になってから初めて落ち着いて考えることが出来る家族関係。
音楽も良かったし完璧だと思うのですが、
オスカー等の賞レース、受賞していないのかな~