2012年 フランス


ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。

彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、

フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。

だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……。

シネマトゥデイより


公開されてあまり日が経っていなかったので混んでいた~ビックリマーク

平日観に行ったのですが、1回目も2回目も満席目

ほとんど中年女性で席は埋め尽くされ立ち見も出ていました。

そもそも最近主婦向き作品が多い。

「夏の終り」のチケットもバンバン出ていたわ…



この作品の大統領とはミッテラン

う~ん名前は知っているが顔は憶えていない…

14年もフランス大統領だったのですね。フランスの皆さんごめんなさい。あせる

ちなみに映画のミッテランは小さいおじさんで威厳が無かったな~



スタートは南極のフランス基地の場面。

ここで1年間の料理人の任務が終わろうとしているのがオルタンス。

そういえば日本映画にも南極の料理人の話があった。

立地条件が全然違うのかも知れませんが、

フランスの南極料理人の作る料理の方がうんと美味しそうだった…ナイフとフォーク



彼女の前の任務地である大統領官邸の話の中に、

時々現在の南極が入り込む形で進みます。



大統領はあまり着飾った料理には飽き飽きしていた、

素朴で良質な素材のおばあちゃんの味を求めていたのです。

そこで白羽の矢が立ったのがオルタンス。



ところで、私は「おばあちゃんの味」を憶えていません。

母方の祖母は別居で、長くお泊りするほども離れていなかったので、

日中遊びに行って夕方帰宅するくらい。

短い期間同居していた父方の祖母は、病気が悪くなる直前まで働いていたので、

祖母が家で食事を作る姿を見たことがありません。あせる



大統領が望むおばあちゃんの味。

オルタンスが再現し、大統領のお気に入りシェフになりますが、

昔からの大厨房の男たちにはやっかみを受けます。


彼女の片腕になる若いパテシエとの話。

そうか~今まで思ったことが無かったのですが、

料理人は勘と腕で作る。

でもパテシエは測る!! その通りでしょうね…


そういえばオルタンスは他の料理人たちのような白衣は着ていません。

おばさんっぽい私服と首には長めのネックレス。

この姿がトレードマークなのか、南極のお別れパーティーで、

若い隊員たちにモノマネされていたわにひひ


高級で自然な食材、身体にも負担のかけない料理。

これを官邸で続けるのは色々困難な事柄も出てきます。


オルタンスが大統領のために作った数々の料理は生唾モノですが、

一番美味しそうだったのは厨房にやってきた大統領のために作った、

バターを塗ってトリュフを薄切りにして乗せたフランスパン。

これが一番素朴で究極の味かも。

これに赤ワインワイン、最高~アップ


官邸の後、南極の仕事も終わり、

また新しい旅立ちをしようとする彼女を見送ることが出来ます。ニコニコ



主婦と洋画とひとりごと