2010年 アメリカ


2001年の春、軍の特殊部隊に属するジョン(チャニング・テイタム)は休暇中で、

女子大生のサヴァナ(アマンダ・セイフライド)と出会い恋に落ちます。

戦地に戻る際ジョンは1年後の除隊を約束しますが、

その年の秋に同時多発テロが起こり、任期の延長を余儀なくされます。

一方、彼を愛しながらも待つことに耐えられなくなったサヴァナは…


ニコラス・スパークス原作の映画は何本か観ましたが、

原作を読んだのは「きみに読む物語」だけです。

この作品のDVDのパッケージも「きみに~」によく似ていました。


この作品も切ないラブストーリーです。

そもそも2001年春から始まるところが、何だか嫌な予感がしましたが、

案の定でした。あせる


あの事件の直接の犠牲者やご家族、

それ以外にも世界中にどれだけ影響を受けて、

人生が思いもよらぬ方向に動いてしまった方々が多いのでしょうか。


ジョンがサヴァナの約束を守れなかったのは仕方が無いことで、

それは彼女も充分承知でしょうが、

彼に会えなくて寂しいという気持ちは変わるものでは無く…


ジョンの任務地がどこだか機密の中、

2人の文通が何とか届いているのが安心できました。

電話では辛くて話せなくても、手紙には書けることもあるわけですね。


それともうひとつ、彼が戦地で銃撃を受けた時、

薄れゆく意識の中で思い浮かんだのが、

彼女では無く父親の集めているコイン。


ジョンの運命は小さい頃からこのコインと関係があったのです。

それは父子家庭の父と息子の物語。

子供が自閉症の話は時々ありますが、

父が自閉症かもという設定は殆ど観たことが無いかな~


どこの家庭でもよくある十代の頃の反抗期。

でも今のジョンと父の関係は静かなものでした。

そこにサヴァナという若い女性が加わって、

父親も少し積極的になると思われたのですが…


主役の2人は羨ましいくらい、若くて輝いていました。キラキラ

特にチャニングは特殊部隊の隊員にピッタリのガッチリ系ね。

父親役のリチャード・ジェンキンスの昔の作品は殆ど観ていないのですが、

老人役で最近すごくよく見かけます。

今回の無口な父親も、口数は少なくても気持ちが伝わってくるようでした。


「またすぐ会おうね」

叶うかどうかあやふやな若い恋人たちの約束が印象的でしたが、

父と息子の物語も大きな位置を占める作品でした。


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