1990年 フランス、ハンガリー


1640年台のフランス。

シラノは詩人で剣豪、気難しい性格の男でしたが、

いとこのロクサーヌに恋心を抱いていました。

しかし、彼には鼻が特大サイズというコンプレックスがありました。

ところがロクサーヌは美青年のクリスチャンを愛していることを知ります。

詩を愛するロクサーヌでしたが、詩が書けないクリスチャン。

結局シラノはクリスチャンの代筆で彼女に愛の詩を送り続けます。


舞台化されている作品で、

日本では鹿賀丈史主演かな。

あのかたも鼻に特徴がありますものね。


フランス革命よりうんと前。

主人公たちはスペインとの戦争に駆り出される時代が舞台です。


ジェラール・ドパルデュ演じる鼻の大きな男。

当然付け鼻なので、最初は誰だか分からず…

ヒロインと恋人役もどこかで見た俳優さんなのですが

何の映画だか思い出せず。

フランス人ってそんなことが多い…


シラノは太っ腹の男のように見えましたが、

彼の率いる青年隊で「鼻」の話題は禁止…

でもクリスチャンは「鼻」を使った言葉を言いまくるにひひ


それだけ言葉が達者なわりに、

この若者、「詩」は全くダメなのよね~

だからシラノがラブレターの代筆を書くことになったわけですあせる


それにしても自分の好きな人に、

他人の名前でラブレターを書くってどんなにつらいことか。

シラノはよく耐えたな~

それもこれも愛するロクサーヌのためなんです。ドキドキ


現代なら「愛している」でも充分女性の心を掴めると思いますが、

当時の貴族は言葉を紡ぐことが出来るのが、第一の条件だったのか、

それともシラノとロクサーヌの家系が特別なのか…目


面白いのは、例えば「キス」という単語ひとつで、

どれだけ愛を訴える言葉を詩で表せるかということ。

これって詩人を含め、

文を書くのが得意な人やそれを職業としているかたの得意分野ですよね。


背景は古典、ストーリーは純愛もの。

でも笑える場面も多く、

当時のフランス人が舞台好きで陽気だったのも分かりました。にひひ


最後の場面ではシラノがかの有名なモリエールの名前も口にします。

相変わらず負けず嫌いのシラノですあせる


だれが見ても一番お似合いなのはシラノとロクサーヌだと思うのですが、

外見ばかり追う女性が多いのは今も昔も同じか~


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