2010年 韓国
夫からのDVで夫を殺してしまい服役したジョン・ヘ。
刑務所の中でミヌという男の子を出産しますが、
塀の中で育てられるのは生後18か月までという規定がありました。
外出許可を貰いたい彼女は慰問に来たコーラス隊に感銘を受け、
同部屋の死刑囚で元音楽教師のムノクに頼み、塀の中のコーラス隊を結成します。
ミヌと別れた4年後、一躍有名になったコーラス隊は、
ソウルで開かれるコンサートに特別出演することになります。
実話に基づいたストーリーだそうです。
韓国には女性の受刑者で結成されたコーラス隊があるのですね。
主人公の同室の女性たちは皆個性豊かで、
罪を犯した人間には見えません。
男性がらみで服役している人が多かったかな(しかも男のせい)
赤ん坊もこの部屋の受刑者みんなで育てていました。
そして子どもが1歳半になったときの別れ…
私は韓国どころか日本の刑務所の中のことも知りませんが、
この映画の刑務所に雰囲気は、
新入りには厳しいけど、後は仲良くなれば和気あいあいといったところ。
若い刑務官は受刑者たちととっても仲良しなのです。
ミヌが一歳になった時、将来の職業を占う場面にクスッ。
また、コーラス隊の面々の心の扉を開こうと、それぞれ本音で自己紹介したり、
直立不動で歌っているばかりではストレスが溜ると、
ゴスペルのように体を動かして楽しく歌う場面。
ホンンワカしました。
主人公役のキム・ユンジンは超有名な女優さんだそうです。
若いコン看守も同室の凸凹コンビもかなりオーバーな演技でしたけどね~
逆に、ムノク(ナ・ムニ)とバン課長は静かに抑えた演技でした。
このバン課長が一番美人だったと思います。
もちろん赤ん坊のミヌも可愛かったです。
よちよち歩きの頃からこんなに演技が出来るのね。
(というか、本人は演技のつもりでは無いか…)
私が持っている世界地図(2009年度版)に、各国の死刑制度が載っていて、
韓国は「事実上死刑廃止国」に入っていたのですが、
犯罪が多くなった今、制度の見直しがあったのかな~
やっぱりこの辺は自国のかたの方が詳しいでしょうね。
もちろんミュージカルでは無いのですが、
男がらみで死刑なんて、ちょっと「シカゴ」を思い出したりしました。
また、よく見ると、ムノクおばさんの口紅のグロスがピッカピッカでした~
(他の若い受刑者たちは塀の中では地味な化粧です)
最後はとても切なくて、
とても理不尽に思えて…
臓器移植では無いのだから、順番待ちは止めて欲しいという気持ちで一杯でした。
でもミヌの将来は期待のできるもので、
刑務所に残った女性たちの将来もそれに続くことと思います。
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