古代ローマ。
浴場設計技師のルシウスは、友人と公衆浴場に入っているときに
現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまいます。
アイディアに行き詰っていたルシウスは
「平たい顔族」の風呂を参考に、自国に戻って風呂を作るとたちまち評判になります。
それを聞きつけた皇帝ハドリアヌスは、彼を呼びつけます。
ヤマザキマリの人気コミックの映画化作品です。
監督は「のだめ~」の監督だそうですがそちらの作品は未見です。
かなり前からテレビで番宣していましたから、
このタイトルを聞いたことが無いというかたは少ないかもね…
そもそも今私はコミックは殆ど読みません。
最近の邦画を観るときも、後からコミックが原作と知ることが多いかな~
ところが…
1か月ほど前のこと。
○UTAYAでDVDをレンタルした際、
「コミックレンタル5本無料券」なるものが当たったのです。
タダなら何か借りようとコミックの棚をウロウロしてのですが、
最近のマンガは全然知らない。
それで、何となくタイトルだけ聞いたのある「テルマエ・ロマエ」4作を借りて来ました。
ですから、今回の映画鑑賞は、私にしてはめずらしくコミック読破の上の鑑賞です~
原作は1話完結ですが、映画ではそれを繋げてあるのですね。
笑える場面は原作と同じところ。
大きく違うのは上戸彩演じる真実の存在と、
彼女の実家の常連さんたちがタイムスリップしてしまうこと。
それと、ケイオニウスが悪役に徹していたことかな~
宣伝でも一番話題になっていた、日本人の濃い顔の役者さんたち。
阿部さんも北村さんも市村さんも確かにソース顔なのですが、
背の高い阿部さん以外は「顔だけローマ人」でした。
やはり上背が西洋人に比べて無いのよね~
だから、女好きのケイオニウスが本物のイタリア女優といちゃつく場面よりも、
真実と並んだ方がお似合いでした…
一方の平たい顔族。
私は「おじいちゃん」が好きなので、銭湯のお年寄り、認知症のお年寄り、
湯治場のお年寄り、みなさん可愛くて大好き~
(でも何故か濃い日本人が1人混ざっています…)
笑いが絶えなかった前半に比べ、中盤は劇場内が静かになりました。
真実がタイムスリップして古代ローマに来てすぐ、何だかシリアスになるのです。
音楽もクラシックから、いかにも安物のメロドラマ風の曲に変わり…
彼女がルシウスに飛びつくシーンは、「何だそれ?」
ちょっと私の苦手な女の子になりました。
それでも、湯治場仲間と合流してからは、また面白さが復活。
エンドロールも画面にくぎ付けでした。
(湯治場で1人泳ぐ竹内力…)
古代ローマの歴史も簡単に紹介してくれます。
映画は原作よりは軽い内容ですが仕方がないでしょうね。
もちろんお子さんでも楽しめますが
一瞬出てくる子授けの神様の場面は目を覆ってください~
日本でも小さな銭湯は少なくなっていますが、
工夫をこなしたスーパー銭湯は人気ですね。
もちろん日本人は温泉も大好きです。
なのに、あんなに民衆に愛された古代ローマの大衆浴場が、
今はただの遺跡になってしまったことが残念です。
入場の際に、テルマエロマエ特別編の冊子ももらいました~