2010年 アメリカ
38歳のオリヴァー(ユアン・マクレガー)は内気な性格でなかなか新しい恋も出来ません。
彼には4年前に亡くなった父親ハル(クリストファー・プラマー)がいました。
ハルは75歳の時ゲイをカミングアウトし、若い恋人を持ったのです。
新しい人生を送り始めた父親が絶えず頭の中に現れる中、
パーティーでアナ(メラニー・ロラン)という若い女性と知り合います。
監督の実体験を元に脚本が作られた作品で、
この作品でクリストファー・プラマーは本年度のゴールデングローブ賞助演男優賞、
本日発表されたアカデミー賞助演男優賞を受賞されています。
まさかあのトラップ大佐が、50年ちかくの時を経て、
ゲイの老人役で賞をとるとはね~
男性の恋人とのディープなキスシーンもあります。
プラマー演じるハルが若い時代は世間にゲイが受け入れられなくて、
彼自身苦しんだ人生だったようですが、
妻(オリヴァーの母親)も彼の異変にきがついていて、
ぎこちない夫婦生活に苦しんでいました。
映像ではハルの若いころよりも、
底抜けに明るいけれども、何か悩みがある母の姿が、
幼いころのオリヴァーの目を通して映し出されています。
そんな母親の姿を見て育ったからか、
オリヴァーは恋愛に引っ込み思案だったのでしょう。
ただ、私にはオリヴァーとアナの恋愛がいま一つ理解できませんでした。
確かにアナは個性的で魅力的なのですが、
何だかふわふわしていて、お互いどこに惹かれあったのか…
でもオリヴァーがいてもたってもいられなくて、
NYのアナの自宅に急行する気持ちは分かります。
やっと本当の恋に芽生えたのね
主要人物はこの3人なのですが、
やっぱりもう一人(?)がいたからこそ微笑ましい作品に仕上がったのだと思います。
それが亡きハルの愛犬アーサー。
人間の言葉は理解できるけど何せ喋ることが出来ない…
メッチャ可愛いわんこです~
盛り上がりが無かったのと、音楽が私のツボにはまってしまい、
居心地が良すぎて少々眠くなりました。
隣の奥さんの笑い声で何度か我に返った私です。