2009年 イタリア、フランス
ムッソリーニ統治下のイタリアのシチリア。
ペッピーノ少年は羊の世話に明け暮れる毎日。
ある日、学校で怒られて教室の前に立たされてしまいましたが、そのうち眠くなってしまいます。
戦後、青年へと成長したペッピーノは共産党に入党。
マンニーナと大恋愛の末結ばれ、子供たちにも恵まれますが…
御存知「ニュー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督作品が故郷に愛をこめて作った作品です。
シチリア島のある家族の物語。
激動の時代を生きたペッピーノとその息子が巣立つまでのストーリーです。
時代が50年間ほどに渡るため、
子役がちょくちょく変わります。
青年のペッピーノが4人目の俳優さんでした。
う~ん、2番目の子が一番青年期と似ていたかな~
もちろんマンニーナも少女時代から変わりますが、
一番不自然だったのはマンニーナの母サリーナ。
多分10年も経っていないのに、いきなりシワシワのおばあちゃんになってしまうのよ…
この作品で意外だったのは、
緊迫した状態の中でも、何故か笑えるところがあるのです。
教会の絵の場面やペッピーノの父親の死の場面など、結構ドタバタしていたような。
人間ってそんなものなのか、
はたまたイタリア人が陽気なのか…
一番ユニークだったのは、ペッピーノの父親チッコかな。
羊飼いなのですが本好きで頭が良い。
頼りがいもあります。でも貧乏。
あまり登場時間は多くないですけどね。
戦後、マフィアとの対立もありますが、血なまぐさい場面は一切無し。
マフィアがどの党なのか知りませんが、
イタリアの政党の多さにビックリ。
政党名も似たような名前なのでどれがどれだか分かりません~
この時代のシチチアの貧しい家族の様子を、
カメラを通して客観的に覗いたという感じ。
151分という長い作品。
所々の小ネタのおかげで眠くはなりませんでしたが、
クライマックスがどこだったのか未だ分からず…
マンニーナの祖母
3つの岩
黒い蛇
これらの不思議な力のせいか、
最後は素敵な終わり方になります。
娘のイヤリング
駒の中の蝿。
このエピソードも微笑ましかったです。
ただ、私は映画館で観ていたらちょっとしんどかったと思います。
DVDを時々止めながら、小休止して正解でした。
感動するというほどの作品ではありませんでしたが、
監督の故郷への思いは伝わって来ました。
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