2008年 イタリア
1985年のシチリア。マフィア一家に生まれ父親に愛されて育ったリタは10歳の少女。
しかし父は同じくマフィアの伯父に殺されてしまいます。
復讐を誓ったきょうだいでしたが、
その後、兄も彼らの手にかかり、
17歳になったリタは今までの日記を証拠にマフィアの悪事を判事に持ち込みます。
伯父たち一味は捕まり裁判にかかりますが、
リタは一族の裏切り者として命を狙われます。
原案は実話で、リタと判事も実際に存在した人物だそうです。
もちろんイタリアでは有名な事件だそうですが、
1990年代の初めのイタリアのマフィア関連の事件は、
私は興味も無く全く知りませんでした。
びっくりしたのは、判事役がフランスの名優ジェラール・ジュノだったこと。
味のある役柄はもってこいですが彼が喋っているのはイタリア語?フランス語?
一方のリタ。子役の女の子はとても可愛かったのですが、
17歳になったリタは、何故かゴリラのような容姿の娘に変貌していたのよ~
ヒロインが美人でなくてはいけない理由はないけれど、
子役とのギャップが大きすぎ
劇中イケメンにナンパされる場面があるのですが、
絶対有り得ない~と思いました
最後に実在したリタ本人が映りますが、
彼女は美人に見えましたけど…
ガラが悪く、ドスのきいた喋り方は流石にマフィアの娘だと~と感心
だったらゴリ子ちゃんより、もっと男っぽい女優さんの方が良かったな~
と、しつこく言うのは私だけか…
マフィア一家に生まれた運命なら、
たとえ父親が抗争で殺されても、
敵の悪事を警察に持ち込むことは有り得ないのでしょう。
ましてや女の子ですから、リタの母親のように、
運命に逆らわず、口を閉ざして生きていくのが普通。
リタは、当初は正義感というよりは、
父と兄を殺された復讐心ばかりがメラメラと燃え上がっています。
実は父親も人殺しという、都合の悪い真実に向き合おうとはしなかったのです。
「私の人生長くない(マフィアに殺されるだろう)」と思う彼女は、
肝のすわったカッコイイ女性なのですが、
どうしても彼女のぶよぶよに太った体型が真実味を減退させる原因で(まだ言うか)
ところで、イタリアの要塞法廷の映像を見て驚きました
法廷の周囲を牢が取り囲んでいて、
そこにマフィアの面々が投獄されながら裁判を見守る。
私はマフィア映画を観ないので知りませんでした。
シチリアのマフィア撲滅運動に、命を賭けて戦ったリタと判事。
うんと昔の出来事のように思っていましたが、
1992年が最後の場面です。
現在のシチリアの現状がどうなっているのか、
人々がマフィアに怯えながら暮らしていないことを願うばかりです。
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