1990年 フランス


アントワーヌは小さい頃から散髪店に通うのが大好き。

家族の前で、「大きくなったら髪結いの亭主になる」と宣言して父を怒らせます。

中年になった彼は街角でマルチダという女性の営む散髪店を見つけ、

子供のころの夢が叶って彼女と結婚することになりました。

2人は殆ど喧嘩をすることも無く、10年の間ずっと愛し合いますが…


母親手作りの毛糸の水着。

しかも両脇にさくらんぼのボンボン付き。さくらんぼ

可愛いけど、よくまあ履いたもんです。

それがキッカケで彼が性に興味を持ち始めたとか。


確かに通っていた散髪店の女性の胸が魅力的だったとはいえ、

まさか12歳から将来の夢があれとはねえ~あせる


アントワーヌ役のジャン・ロシュホールは、

子役の子供がそのまま大きくなったようで何故か安心しましたが、

兄の変貌振りにはビックリでしたわ。ショック!

マルチダのアンナ・ガリエラは斜めから見たお顔がとても色っぽいわ。


マルチダと結婚してからも、

彼女の仕事中も離れることもなく店のイスに座ってクロスワードをするアントワーヌ。

一見ヒモのようですが、

困った客への接客は大したもので、

立派な店員と言えるのでは?


それにしても、彼が妻を見る目がイヤらしいのよ。目

10年も経てば愛が冷めるどころか、

相変わらず店の中で行為に及んで楽しむ2人。

まあ、それがしたくて髪結いの亭主になったわけですが…叫び


フランス映画の愛の形って、とても不思議。

過去のマルチダに何があったのかは知りませんが、

彼女は愛されなくなるのを非常に怖がる。

そしてそれは老いることを恐れることでもある。

だから、アントワーヌに愛されているうちに行動にでたのです。


夫婦ってどちらかが死ぬまでずっとラブラブとは限らない。

夢が叶ったのは実はアントワーヌよりもマルチダの方だったのでしょう。

でも、こんな行動を思いつく妻は世の中にどれだけいるのか?

殆どいないよね~ガーン


私は愛について深く考えたことが無いので、

この2人に同調は出来ませんでしたが、

人それぞれ愛の形は違うわけで、

誰かに迷惑をかけるのではないのだから、それも有りかなと思いました。グッド!


また、この作品はやるせないだけのストーリーではなくて、

店に来る客や、アントワーヌの変なダンスで笑わせてもくれます。にひひ


誰もが持っていても不思議ではない愛の感情を、

ルコント監督が、素敵な映像と衝撃の結末で見せてくれた秀作でしょう。

髪結いの亭主 デジタル・リマスター版 [DVD]/アンナ・ガリエナ,ジャン・ロシュフォール,ロラン・ベルタン
¥2,940
Amazon.co.jp