2007年 フランス、ドイツ
ベネチアから旅行帰りのカップル、マリオンとジャック。
ニューヨークへ帰宅途中にマリオンの実家パリに立ち寄ります。
アメリカ人のジャックはフランス語が分からない上、
彼女の前に次々と昔の彼氏が現れ、
フランスの風習にも付いていけず、2人の間には荒波が立ち始めます。
マリオン役のジュリー・デルピー監督作品で、
ジャックのアダム・ゴールドバーグは元恋人だそうです。
劇中マリオンは「分かれた恋人とは皆友達として付き合っている」と言っていましたが、
まさしくその通りなのでしょう。
30代半ばの恋人という設定で、
すでに2人とも初々しさは全く無し。
ロマンチックという言葉は当てはまらず、
終始シビアでした。
作品のセリフの中で8割がた占めるのは2人の会話です。
2人とも理屈っぽく、性格も良いとは言えず、
誰もが憧れるカップルでは無かったわね~
面白かったのは、ジャックが全くフランス語は分からないので、
周りの人間たちがわざと彼の前でフランス語で言いたい放題なんです。
ちなみに軒並み男性はマリオンを口説いてます。
また、これは一種の風刺なのか、
芸術家であるマリオンの父や友人の作品は、ちょっと受け入れがたい…
男女関係や食文化も大げさかもしれないけど、パリは寛容?
ソーセージと風船の写真は笑っていいのか否かも微妙…
ジャックの疑い深い性格と、マリオンの奔放な性格が、
離れそうになったり引き合ったり。
変わり者の2人、それなりに相性はいいのでしょうね。
「パリ」といってもオシャレな作品とはちょっと違うかな~。
癖があるので10代の若いカップルには向かないかも知れません。
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